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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

雪  伝岩田専太郎筆

2010-10-31 08:31:47 | 日本画
雪 伝岩田専太郎筆
紙本着色額装 230*290

最近、岩田専太郎の下記の作品を購入しました。なんらかの雑誌の挿絵の原稿のようです。
額の裏書から昭和48年(1973年)、銀座の画廊からの販売のようです。岩田専太郎が亡くなった年ですので、なんらかの販売があったのかもしれませんね。




そこで思い出したのが、ずいぶん前に購入した本作品です。




本作品は秋田県二ツ井町きみまち坂の近くの骨董店で購入しました。
二ツ井町に車でラーメンを食べに行く途中で、骨董店があるのでまたぶらり・・。
非常に古ぼけた、言ってはなんだが非常にガラクタぞろいの店でした。

いつものとおり、ガラクタを漁り、本作品と秋田出身の倉田松涛の作品の作品ともどもこの機会に購入しました。

倉田松涛は間違いのない作品であり、ご主人と値段交渉

本作品については、店の主人は岩田専太郎の名前すら知らなかったようです。画稿で購入。
一万円くらいだったと記憶しています。

専太郎の美人画はエロスを強く感じさせ、どこか寂しげで商売女的な雰囲気が漂います。

決して健康的な美人画ではないが、特徴のある顔立ちと、大正美人画のようなひ弱さを消し、ある意味で女の強さを内面に秘めた画風を確立したといっていいですね。しかし、品の高さという点でははるかに上村松園には及ばないのが岩田専太郎の限界でしょう。

本作品のほかに他の作品も一緒に店にもちこまれたという。もうその作品らはありませんでした。

本作品は版画で発売されている「花こよみ~湯上り 雪 もの想い」(限定300部第193番 昭和56年3月1日 発行所/毎日新聞社 彫摺/渡辺木版美術画舗)の3作品のうちのひとつと同作のようです。




本作品は印章・落款から判断すると真作と思われますが、人気画家ゆえの摸作も充分考えられます。




真贋の判断は後学・・・どうでもよいと正直思っていますが・・としますが、なかなかいい作品です。女性の健気さというか、悲しさを良く表現された専太郎の特徴のでた作品であり、うまくデフォルメされています。版画の作品と比しても、模作であっても、肉筆である本作品が上ですね

版画の原画か否か・・・おもしろいね~~秋田のきみまち坂はさくらの名所・・そんな場所でとびっきりの美人に会った・・雪の中を歩く秋田美人・・いいね~~
今年の冬もそんなロマンがないか

そうそう、昨日の麻雀で四暗刻といいう役満を上がりました
ツキが回ってきたのかな・・使い果たしたのかな・・・





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4 コメント

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美しい (さくら)
2010-11-01 23:18:24
美しいですねぇ。
女性の私が雪の中でこんな美しい人見たら、きっと呆然と眺めてしまいます。

雪の中を歩くカッコイイ人でもいいんだけどなぁ
目の保養。。。
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天は二物を与えず (夜噺骨董談義  )
2010-11-02 08:20:59
美人で優しく知性のある女性はなかなかいませんね~。同じく男性もですね。眼の保養だけと考えて現実的なパートナーがいませんかね~。

第一、そういう女性、男性は高値の骨董品、もとい高嶺の花
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美人画 (ち姫)
2010-11-02 17:53:42
美人画は素人覚えで松園と夢二と思い込んでいましたが,岩田専太郎の筆も美しいですね。

欧米の映画スターを彷彿させる目鼻立ちを持つ,女性の色香を感じさせるこのモデルさんはどんな人だったんでしょうか。
専太郎の理想の女性でしょうか。
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美人画 (夜噺骨董談義 )
2010-11-03 15:32:21
ち姫さん、ようこそわがブログへ

岩田専太郎の美人画もある程度パターンがあるようですね。たしかに上村松園、夢二とも違う強烈な色香ですね。

5765美人画は人気があります。掛け軸の人気が下がっても唯一、美人画は高値のまま・・いずれの世も同じ
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