かわいい花とおかわり君

ありふれた日常の中にある小さなタカラを拾い集めて

太宰治の妻はすごいと思う

2021-02-05 | オススメ♪の[本]と[絵本]

太宰治。

破天荒、自分勝手、純粋か悪党か、

図太いのか脆いのか?文才はあっても生活能力がない、

デタラメでよくわからないそんな夫を持った、

彼の妻美知子は 私の想像を遥か超えた超人だと心底思う。

太宰治云々より、こんな夫に愛想をつかさなかった

彼女の器の大きさが気になって。

いや愛想なんてそんなモノ、当初からなかったんでしょうね。

3人目の子供が1歳の時に、太宰は愛人と入水して帰らぬ人。

それまでも愛人はたびたびいたし、好き勝手歩き回るし、

子育てするかけらもないし

戦中は美知子の献身な努力無くして一家なしの状況だった。

 

彼女は晩年「芸術家と結婚したと思って生きてきた」という

言葉を残しているみたいなので

初めから夫には一般的男性の要素は期待せずに、むしろ

無二のジェットコースターのような人生を

もしかしたら楽しめた人なのかもしれません。

夫より才能に惚れていた? どうでしょう?アリかもです。

太宰治が世に多くの作品を遺せているのも、

美知子の手綱裁きが見事だったことが一番大きいと

そう思うことを感じる本でした。

85歳くらいまで生きて、莫大な遺産を遺したそうです。

 

太宰は愛人と一緒に他界したわけですが、

遺書には「美知様、お前を誰よりも愛していました」と。

 

夫婦って何でしょうね。

オシドリみたいに、子供を宿したらオスは去り、

メスだけが子育てをして、毎年パートナーが変わる夫婦もあれば

皇帝ペンギンみたいに、メスが産んだ卵を60日間

立ったままで全力で守り続けるオスもいる。

 

最近「妻のトリセツ」という本を読みました。

夫婦でいる間、互いの関係が

薄氷の上 それとも 堅氷の上 

どちらを踏んでいるか に

絶対はないように思いました。

 

 

 

 

 


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