デスノート

２ヶ月ほど前にブクオフ１００円で３冊購入。
その時は９巻まで棚にあったんだが、お試しということで３冊にしておいた。
……読後、何故全部買っておかなかったんだと激しく後悔した。
あれ以来どこのブクオフでも１００円では置いていない。
恐らく店員のミスだったのだろう。

そうなればもう新品で買うしかない。
まぁここまで面白い作品なんだから、作者に金払っておきたいしな。
ちなみに俺はブクオフでは１００円以外の物は買わない。
他人の手を渡りまくった品なんて、１００円以上じゃ買う気がしない。
ケチさと物への想い、両立は難しい。

んで先週に４～６巻を買い、今日は７～９巻を買った。
もちろんヤマダ電機ポイントパワーを借りて、だ。
俺にとってヤマダは完全に電気屋じゃなく本屋になってる。
それはいいか。

４～６巻は３巻までと変わらず、非常に面白かった。
やっと出てきた彩りキャラ・ミサが予想以上に魅力的だったし、
エルとライトの殴り合いといったコミカル描写もあって
これまでとは違う楽しみ方が出来た。
もちろん緻密な知能戦も絶好調。
マジすげー漫画だと思った。
原作者は頭良すぎ、作者は絵が上手すぎ。
この漫画読むと自分の脳味噌がいかにカスだか良く分かるね。はぁ。

んで今日読んだ７～９なんだが……
面白いことは変わっていないんだが……
どうにも違和感が付き纏う読後感となった。

展開ではないが、この作品がどう流れていくかは予想できた。
ジャンプ漫画であり、大ヒットを飛ばした以上、無理にでも引き伸ばすということである。
原作者がどこまで想定して連載を開始したのかは分からんが、
ニアとメルは引き伸ばす為に作られたキャラであろう。俺はそう感じた。
また、彼ら新キャラが登場するに伴い、まるでドラゴンボールで戦闘力が天井知らず
に上がるかのように、舞台がどんどん大袈裟になっていった。
マフィアやら秘密組織やらがガンガン出てくるし、アメリカ大統領すらただのコマ。
今まではエルの背後設定以外は割とこじんまりと分かり易かったのに、
世界が広がりすぎてそろそろ難解さに頭がついていかなくなってきた。
ハッキリ言うと「やりすぎじゃないか？」と思った。
ライトはますます悪人になるし、本筋と無関係の萌えキャラだったサユは
心を壊して車椅子生活……などなど……。
６巻までと違い、手放しで楽しめる内容ではなかった。
質の高さは変わっていないから、面白いのは間違いないんだけどね。
……はぁ。


次は当然、最終１２巻までを購入することになる。
果たしてどんなラストが待っているのか、ハッピーなのかバッドなのか、
それは一体誰についてのことなのか、全く予想できない。
が、俺が満足できる終わり方にならないであろうことは予想できる。
「無理に引き伸ばさずサクッと終わって欲しかった」と思うのは贅沢なのかな。
無理矢理と言うほどの引き伸ばしじゃないもんなぁ。
寧ろ見事な延命と呼ぶべきレベルだろう。
……でも、なぁ。

一つの作品を最初から最後まで何ら不満を抱かず楽しめる。
……そんなの、無理だよ。はぁ。
ましてデスノート級の作品なんて滅多にあるもんじゃないぞ。
はぁ。
なんだか虚しくなった。
誰かデスノートに俺の名前書いて。
死因は腹上死で。
なにぃ？　物理的にあり得ない死に方は出来ないだと！？
多分過去２ちゃんで同ネタ多数だな。
はぁ。
漫画本を閉じればここは現実。
そんな便利な「自殺道具」はありません。
死にたきゃ自分で死にな。
はぁ。









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