腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ロックマンエグゼ トランスミッション

2008年07月03日 19時13分24秒 | ゲームキューブゲーム感想文
英語を混ぜると「ロックマン.exe」になるらしい。
……この拡張子を見ると反射的に身構えてしまうのは俺だけだろうか?
まだ擦れてないガキ向けだから出来るタイトルだったのだろう。多分。
もしこのシリーズの海賊版があれば、タイトルは「ロックマン           .exe」
だな。起動したらハード壊れんの。
つまんね。

GBAのシリーズ及びアニメ版は全く知らないが、主題歌だけはたまにカラオケで
歌ったりしていたので、デモで流れた時はちょっと嬉しかった。

ネットワークの発達した近未来、人々は誰もが個人携帯端末「PET」とネット上に
存在する友達プログラム「ナビ」を持ち、ネット上での活動を任せていた。
時折発生するウイルス問題にも、ナビを武装することで対処していたのである。

世界設定を知ったときは「流星のロックマンにそっくりだな」と思った。
もちろん時系列的にはエグゼの方が先なのだが。
個人的にはあんましカッコいい世界とは思えない。
こういう世界だから、主人公の少年はあくまで平凡な人間であり、補佐役を担当する。
実際に戦うのは架空の世界に生きるロックマンだ。
ネット上で謎のウイルスが発生し、それを辿っていくと、かつて倒した悪の組織の残党が
見えてきて……という流れになっている。実に平凡だ。
一応GBAシリーズの1と2の間の話になっているらしいが、知らなくてもさして問題はない。
正直な所物語はどうでもいいというレベルだった。

キャラは最近の感覚に沿ったガキ向けでオタ臭いデザインになっていると思う。
萌えキャラも用意されているので、彩りもある。
ファミコン世代にとって嬉しいのは、「クイックマン」や「ガッツマン」といった
旧シリーズのボスとステージがオマージュとして登場することだ。
あんま魅力のない世界だが、ここだけはニヤリとすることができた。

読み込み時間はほぼ皆無で快適。GCらしい。
音楽は物語と同じく特に印象に残らず、普通。



で、肝心のアクション部分。
攻撃以外ではジャンプとスライディングのみ可能で、操作は非常に簡単だ。
だが攻撃手段が旧シリーズと大きく異なっている。

弾数無制限のロックバスターと特殊武器という構造は変わっていないが、
特殊武器の種類が100を超えるほどに増え、そのうち20個を常備、
更にうち5つがランダムで与えられ、それらを駆使してステージを進めるというものになっている。
ゲージが溜まると再び武器分配権が貰え、新たに5つの武器が与えられる。
……ああ、説明が面倒だな。まぁテキトーでいいや。
武器分配権は割と頻繁に貰えるので、手持ちを使い切っても困ることはあまりない。
またステージ中で全20種を使い切ることもまずない。
よって今作ではロックバスターはオマケで特殊武器だけを使ってゲームを進めていくことになる。
これは調整を見ても明らかで、ロックバスターの威力が異常に低いのだ。
最初に出会う雑魚でさえ耐久10発という有様。ハッキリ言ってゴミ以下。
しかも敵は早く倒せば倒すほどアイテムを落とす確率が上がるので、序盤は特殊武器を
使って攻略する以外の選択肢はない。
このあまりにも低いバスターの威力はどうかと思う。
バスターだけで攻略したいというプレーヤーもいただろうに。

バスターはアイテムによりパワーアップが可能なので、終盤に入って強くなると
ようやく溜め撃ちや特殊武器との併用をする、いつものロックマンらしいスタイルになる。
その状態になるまでは特殊武器頼りになるので、ロックマンをやっている気がしなかった。

ロックマンはバスターだけじゃなく、HPやMP(特殊武器を使うのに必要)もアイテムによって
どんどん成長する。逆に言うと、初期状態では非常に弱い。
この作りのせいで、ハッキリ言ってボスキャラ戦は序盤の方が圧倒的に辛い。
敵の攻撃の激しさはどんなボスもある意味変わらないので、HPが低い状態、
つまり被ダメージが大きい序盤ではそれだけミスが許されないのだ。
逆に中盤のボスは正直簡単過ぎた。とてもロックマンのボス戦とは思えなかった。

同様に、シリーズでいつも困らされる「残機の少なさ」も、良くも悪くも解消されている。
バックアップチップというアイテムを取ることにより、ロックマンの初期残機が増えていくのだ。
終盤では9まで増やすことが出来た。
こうなるとボスで死んでも容易に直前からやり直せるようになるので、更に難度が下がる。
残機が3しかなく、負けは許されない序盤とは雲泥の差である。

難度は終盤に行くに連れ下がるが、終盤やボス戦は火、水、電気、木という「属性」を
持つ敵が多く、その弱点を突かないと攻撃が通らないので、非常に面倒だった。
武器分配で配られるアイテムはランダムなので、思うように適切な武器を
手にできないことが多いのである。この作りもなんだかなぁと思わざるを得なかった。
どーにも全体的に、作り手の気合いが感じられないんだよなぁ。
ただ、何となく、GCで、ロックマンを作りました、完。
それ以上の何も感じない、空気感溢れるロックマンである。




今はないかもしれんが、一時は廉価版がソフマップワゴンに山積みされていたタイトルだった。
俺は480円ほどで購入したが、後に280円まで下がってたかなぁ。
難度的には手頃なので、値段分は楽しめたと思う。
だが作り手の気合いを全然感じられなかったので、こりゃ値崩れも仕方ないなとも思った。
後にGCでは全くシリーズが出なかったことも不評の証明ではなかろうか。


個人的には、「流星のロックマン」を含め、武器分配のチップシステムは好みではない。
ロックマンシリーズなんだから、ボスから会得する特殊武器というスタイルの方がいいと思う。
もちろん新機軸の導入は必要だろうが、これが正しいとは思えない。
まぁオッサンの戯言だがな。

現状「流星の~」シリーズが柱となって頑張っているが、別に旧シリーズも終了した
わけではない(多分)ので、旧来のロックマンもまだまだ頑張ってもらいたいものである。
そういや無印の「9」が発表になったんじゃなかったっけ?
たまには最新作に触れてみようか。まぁ気が向いたらな。
20年以上も絶やさず新作を出し続けている稀有なシリーズ、ロックマン。
これからも機会があればテキトーに触れていこう。
それがロックマンであれば、やれないことはないはずだ。
多分。






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2 コメント

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Unknown ( )
2020-01-19 06:37:24
お前みたいな老害のせいで
ロックマンはブランドとして死んだんだよ
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Unknown (ota)
2020-01-20 00:59:08
それが世界の選択なんだよ。
返信する

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