◇OSS◇IPAのOSS事業で、わが国初のオープンソースERPを開発

2007-06-20 22:05:27 | OSS・アプリ
 情報処理推進機構(IPA)は、このほど「06年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業成果一覧」を発表した。内容は、「調査」が「GNU一般公衆利用許諾書バージョン3のディスカッション・ドラフトおよび解説の翻訳」など4件、「開発」が「オープンソースERPシステムの開発」など8件の合計12件となっている。

 <短評>IPAはわが国のOSS事業の中心的役割を果たしており、その活動はわが国のOSS事業の今後を大きく左右する。06年度の活動の中では「オープンソースERPシステムの開発」が注目される。同プロジェクトの目的は、個々の中小企業の要求に応じた、柔軟で自由なカスタマイズが行え、短期間で相対的に低いコストでの導入が可能なERPシステムを開発することである。開発後のスケジュールはKN情報システムがASPとなり、同システムを地元中小企業向けにサービスを開始する。また、同プロジェクトの開発メンバーを中心に開発コミュニティを立ち上げる。つまり、開発するだけではなく販売、サービス・サポートも行うOSS事業を立ち上げることになっている。現在、オープンソースERPはCompirerやNetSuiteなど米国のソフト会社製のみだったが、今回国産初のオープンソースERPが誕生し事業化に向け動き出すことになる。6月20日にマイクロソフトは日本市場でERP製品の正式発表を行った。ERP製品の市場での競業がますます激しくなる。(ossdata)

http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/seika.html