◇OSS◇OSJと管理システムが国土交通省釜房ダム管理所のWebサイトをフルOSSで構築

2007-06-15 21:40:35 | OSS・アプリ
 オープンソース・ジャパン(OSJ、角田好志社長)と山形県のSI企業の管理システム(今野修社長)は、OSJの技術支援の下、管理システムが国土交通省東北地方整備局釜房ダム管理所のWebサイトをフルOSSで構築した。これはサイト編集機能にZope/Ploneを活用し、公開サイトは静的なHTML出力により、セキュリティ強化とリソースの最適化を実現したもの。両社は今回の実績を基に公共団体などのポータルサイト構築事業を推進し、今後1年間で5件のシステム構築を目指すことにしている。

 <短評>Zopeはオブジェクト指向のインタプリタ言語Pythonで書かれたOSSのWebアプリケーション・サーバーソフトのことで、Pythonが動作する環境ならどこでも動作し、利用環境の構築が簡単にできる。一方、PloneはZopeとその関連プロダクトであるコンテンツ管理フレームワーク上に構築されたコンテンツ管理システム(CMS)のことである。安倍首相の公式サイトはPloneで構築されているそうだ。OSS事業を推進するOSJは、これまでにも地方のSIerと提携しOSSによるシステムを構築してきたが、今回はZope/PloneによってOSSのシステム構築実績をまた一歩前進させた。ポータルサイト構築のニーズは今後ますます需要が拡大するだけに、Zope/Ploneの組み合わせが活躍する場所が増えそうだ。
(ossdata)

http://www.opensource.co.jp/item/238