4.配置
12:00:00の緊急会見の時には、最新鋭空母「ロナルドレーガン」は横須賀を離れていた。
それは、急速な発進だった。
通常原子力空母は炉を消さないでいる。それは直ぐに発信できる様にである。
たとえ横須賀であっても外国は外国なのだ。
艦長のクリス・ボルトン大佐は、東京の方をずっと気にしていた。
11:37に飛翔体消滅を知ると、キャプテンシート上の姿勢を直して、溜息をついた。
「核ミサイルか?果たして誤報であったか、事実であったか…」
緊急発進であった為、兵士を多く残してきた。ロナルドレーガンは、三浦半島を越えた時点で速力を10ノットまで下げて、兵士を待ち受けた。
第五空母団より、その後の作戦を指示されたロナルドレーガンは最大巡航速度20ノットで西南西へと進んで行った。
日本の自衛隊も、当面の対応に追われた。
航空自衛隊は、F-15Jを常に上空監視で飛ばせていた。
AWACSも、ほぼ完全ローテーションで準戦闘体制を敷いていた。
一方で海上自衛隊は、現在出航中の第三・七護衛艦隊は、そのまま、東シナ海へ転進、北方の渤海から進行してくる事が予想される虫獄潜水艦を探知すべく、勇躍した。
また、第一・五護衛艦隊は、ロナルドレーガンの後を追う形で、連携し、その後の対応に備えた。
ただし、こんごう、みょうこう、ちょうかい、きりしまのPac-3搭載の船は、連携護衛艦、すずつき、ふゆづき、あきづき、てるづきの合計8隻は、再びの高速度飛翔体(核ミサイル)の迎撃の為、原隊に残った。
代わりにミサイル艇はやぶさ型6隻が同行した。また、おっつけ刀のように、補給艦おうみ、ましゅうが随行した。
北方の守りも抜かりは無い。水上艦艇でロシアが来る事は無い。来るとすれば潜水艦である。その為、ひびき、はりまの聴音艦を津軽海峡の両岸に派遣し、ロシア艦の動きを探った。
陸上自衛隊は、騒乱状態の国内を守る為に警備活動を行った。
実際、拳銃ぐらいで治安が守れる状態ではなかった。
多数のチョンと虫獄がされた。
今回チョンと虫獄を殺したのは、日本人ではなくて、他国の外国人だった。
彼らは虫獄やチョンが如何に下でに出ている人間に居丈高であるか知っていた。
だから、最初の段階で「教え」を叩き込む事を知っていた。
実際、東南アジアは、対華僑暴動が毎年発生している。
それは下でに出ている東南アジアの人々を痛めつけているからである。
日本に来てまで、こいつらにデカイ態度に出られるのは堪らないと一気に怒気が沸点に達し、日本を守る+自分を守ると言う意気が上がった。
何しろ、在日のチョン35万+在日の虫獄35万である。だから機先を制するのが何より重要だった。
そこで何時もは困りもののアルジェリア人が早速、チョンを叩きのめし、その後、虫獄を叩き殺した。
これは警察もノーマークで、実は日本人の活動家の方ばかりを監視していたのだ。
その後ノーマークな上に、黒人なので日本人は判別しにくく、その結果、彼らは誰一人捕まらなかった。
一方で警察から逃げてきたアルジェリア人を日本人は「虫獄・チョンを殺した英雄」扱いをして、こっそり逃がしたり見てみぬ振りをした。
彼らが捕まらなかったら虫獄・チョンは黙っている。結局、世界中でチョンと虫獄がのけ者だった。
その後、自衛隊が配備されるに至って、東京は静かになった。
だが地方では、まだ「左翼の馬鹿知事」が自衛隊の配備を拒否し、それが結果的にチョンと虫獄の大量虐殺を許す事となった。
後に「虫獄の敵」や「チョンの恨み」を左翼の馬鹿知事が結果論として受けるのだ。
実際、京都・兵庫・滋賀の当時の知事は、引退後5年以内にチョンや虫獄に暗殺されている。
結局自らの愚劣な対応で「Kの法則」を体現した。
「Kの法則」それはチョンを擁護した者は必ず自滅する。或いはチョンから逆恨みを受ける。である。
表に見える自衛隊の動きは以上の通りだが、実は、自衛隊の中でもエリート中のエリートの動きも早かったが見えなかった。
それは潜水艦群である。
特に最新鋭のそうりゅう型、こくりゅう、はくりゅう、けんりゅう、ずいりゅう、うんりゅう、じんりゅう、せきりゅう、の8隻である。
それ以外に、こうりゅう、せいりゅうの極秘の秘密潜水艦合わせて10隻であった。
それ以外でも、練習潜水艦あさしお、がAIP装備となって、実戦投入となった。
その他通常型(ディーゼル艦)は、重に日本海を中心として、海中哨戒に出て行った。
虫獄は渤海の潜水艦部隊の中の原潜群が移動して、日本海側を移動した。当然、傭動である。
また渤海艦隊はひゅうがの目の前を通って行った。
双方ギリギリの距離で睨み合いである。
また、南方では上海部隊、海南部隊、が動き出している。
目下、懸念されるのは、尖閣と南沙諸島である。
ロナルドレーガンは、このどちらにも行く可能性を見せる航路を取っている。
700km離れた所だが、もうすでに別の動きもある。
最初に動き始めたのはフィリピン軍である。
そしてベトナム、インドネシア、マレーシアと東南アジアが続々と船を出してきた。
この時点で臭菌病はテレビで「軽挙妄動は誰の利益にもならない。
我が国の領海から離れよ」と命令がましい事をほざいたので、却って各国軍部の血圧を挙げた。
グアムのアメリカ軍基地から出航したタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「シャイロー」を先頭に、アーバレイク級ミサイル駆逐艦カーティス・ウィルバー、フィッツジェラルド、ラッセンがやってきた。
早々にイージスシステムとの連携を採るのである。
イージスシステムは、フェーズドアレイレーダーだけのものではない。
衛星通信と、それらの有機的連携を行うシステムで、単に船だけのものではない。
戦域管理とも言うべきものの総称である。
日本の役人の狭小な品性或いは、陸上自衛隊の狭小な品性とは違う。
実際イージスシステムと関係ないのは陸自のみである。
虫獄の空軍の動きも活発だが殲滅される20の馬鹿はでてこない。主に17ぐらいが飛んでくるだけだ。
一方で自衛隊はAWACSを護衛する為にF-15Jが活発に動いている。
虫獄の蚊蜻蛉は到底近寄れない。
AWACSの的確な誘導と、部分的に行われるジャミングにて、敵機は直ぐに後方を取られ、逃げ去るのである。
先手先手を取る敵の動きに虫獄は恐慌状態だった。
このまま実戦に入れば、敵機を見つける前にロックオンされるのは確実である。
その為には、地上レーダーを頼りに、その傍に近寄らないのが一番である。
つまり「近寄らない。敵が来れば逃げろ。」である。
だがそんな命令は出せない。
なら墜ちるのである。
普段の虚勢も、こうまで実力の差を見せられては虫獄の腰抜けと言うより腰自身が存在しない能無しである。
そして、これ以上に脅威なのは、日本の潜水艦群である。
世界最高の静粛性、世界最高の潜行深度、世界最高の魚雷発射深度、そして世界最高の魚雷射程。
普段は尊大な虫獄の糞馬鹿が、言葉を選んでいるのを見て麻生大臣は哄笑した。
「みろよ、あいつら、怖い怖いって、びびっているよ。まったく、成りだけはでかいだけの糞だな」
舌禍の大臣だけのことはあるが、誰も暴露しはしない。安心して心のたけを披瀝した。
この日本の潜水艦群が今回の事件の最高の主役となった。
舞台は、尖閣諸島。その前には、尖閣クリフとも言われる、絶壁がある。それまで数百m程度の深度が2000mを超える深度に変わる。
パクリの粗悪品である虫獄の「自称最高の潜水艦」では400m以上の潜行は不可能である。魚雷発射も300m程度でやるのが限界である。
だが日本の最新鋭潜水艦は500m以上の潜水が可能で、魚雷発射も300mを遥かに潜っても可能である。
つまり渤海から東シナ海の尖閣より北までしか虫獄は動けない。
一方で日本の潜水艦群は、これらの深深度でも活動可能である。
加えて恐ろしく静かである。
元々静かだったが、AIPから完全バッテリー化した為、静音性が格段に向上した。
予てより「理論を越える」と渾名されるスクリューの専門家が私が知る限り二人いる。
この二人のスクリューは三菱や三井、住友、石川島播磨などのビッグネームも頭を下げて依頼する相手である。
その為、このスキュードスクリューは世界でダントツに静かなのである。
また「海水が粘りつく」と比喩される、性質が、高速から低速までの動作領域でキャビテーションを発生させないのである。(実話)
その静かさは、ただひたすら静かなのである。
だが虫獄の「自称最高」の潜水艦はバッテリー駆動で動いてもキャビテーション音が鳴り響く。その程度のパクリなのである。
既に、自衛隊のドラゴン部隊は11隻到着していた。
自衛隊は自分の持ち場を死守するのみである。
だが虫獄下位群は全く感知していない。
その腹いせか、爆雷を思い出した様に落とすのである。
また、虫獄の艦船は、その構成が貧弱である。
日本は5000トンを越える護衛艦が中心だが、虫獄に大型の艦艇は少なく、またあったとしても旧式で鈍重であるものが多い。
全ての護衛艦にCIWSが二基設置されている。
この海域の海自の戦闘艦艇でCIWSが無いのは「はやぶさ型」だけである。
残りはCIWSもあるし近SAMなどの防衛装備満載である。
この海域の「はやぶさ型」の配備は、敵の構成の多くがフランス製のミサイル艇だった。
足りない打撃力を防衛能力の低いミサイル艇に賭けたのだろう。
これらは留まっているのは怖いらしく、多少なりとも動いている。
その為聴音能力が著しく低下したが、それを静止する上官はいない。
下手をすると敵前逃亡しかねない有様である。
そんな中、ロシアの国会議員セルゲイ・ドラグノフは、プーチン大統領から特命あって、虫獄の四川に到着し、山間部の秘密基地へと向かっている。当然窓ガラスは隠されている。
ドラグノフは、多少命の危険は感じている。しかし、向こうも妙に真剣で、真摯である。
通常尊大な虫獄が「分かってくれ」と言わんばかりの表情である。
彼は、通常なら全く信用しない虫獄をたまには信じてみようと思ったのだ。
そして、見せられたのは呆れた状況だった。
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