先ずは中国周辺の海を見て貰おう。
中国の沿海は塩分濃度が少なく深度も100mを切っており、浅瀬ばかりの難所が続く所である。これが中国海軍が小型艦艇を多く使う理由でもあった。
つまり今必死に大型艦艇を作っているが、上海より北には進めない問題がある。
日本では考えられない状況である。
海軍工廠は、上海以南にもあるが、遼寧省にもある。
この水位「機雷戦」をするには絶好で、中国の内海は全て使用可能となる。
つまりリモートで移動する機雷を中国内海に敷設すれば中国海軍は、全滅である。
向こうが極超音速ミサイルで攻撃するなら、コチラはドローン潜水艦+機雷で攻撃すれば圧勝だろう。
①また大型艦艇を建造するにも「桟橋」「タグボート」などの手配が必要となる。
②特に大型艦艇の燃料補給は一大大仕事である。対爆性の巨大燃料タンクとパイプラインが必要となる。
③軍用大型艦艇は燃料を多く食うので「通常使いの燃料タンク」と「備蓄用の燃料タンク」が必要で、備蓄用が数倍大量に必要となる。
米軍に於いては「油田でキープ」している。それも幾つも。
さて、進水した船だが、これで完成ではない。
④ドライ・ウェイト(積載0)の段階で船体を測量しバランスを見る。そして、内部の大重量設備を移動したりする。
⑤また、エンジンを動かし、添えつけ状態と比較し寸法のズレを測る。
⑥燃料タンクに徐々に油を入れ船体の変形を見る。
⑦照明・エアコンなど基礎設備の配線をして、内装品を搬入する。
⑧予め据え付けられていた主砲などの兵装を稼働状態にする。
⑨電子兵装を結線し調整を1月以上かけてチェックする。
⑩艦隊の母艦や衛星との通信チェックとレーダー動作チェックの後、ミサイル等の連動チェックを行う。
⑪兵士住居に寝具を入れて兵士のベッドを決め、ベッドメイクをする。
⑫全てのコンセント・蛇口・非常ベルをチェックする。
⑬その後艦内を走り抜ける訓練が下士官に命じられる。
⑭この後、単艦出港訓練、⑮複数艦と連動訓練、⑯艦隊連動訓練と続き、
⑰演習となる。
これが基準排水量1万トンの船の場合、⑭迄の訓練に1年かかり、⑰までに3年はかかる。そうでないと、⑮では「陣形」を組めず、ターンのタイミングが合わない。海流に流され進路を修正できない。
⑱また攻撃を受けた時回復処理をする「ダメージ・コントロール」訓練があり、同時に艦内ドアの水密チェックがある。
これら一連の手続きや訓練がないと、軍艦であっても一撃で沈む。それは「空母:信濃」の事例にあるとおりである。
だが、間違いなく中国海軍は⑭で止めているだろう。それは中国海軍は標的艦でしか無く、戦争は出来ないと言うことである。
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