二代目和風総本家を見ていて、銀座が出て来た。今「経済で読み解く・日本史」(上念司著)が絶賛発売中だが、30万部を超えて50万部も近いようで結構ですな。
彼の「日本史」は室町から始まりますが、これは現実的で、通貨を使った経済は西暦950年頃の朝廷の貨幣の鋳造の失敗により、貨幣経済が崩壊してしまいました。
その後「炎立つ」のドラマにあるように、砂金が使われていました。ですが、これも殆どが貿易か為替(年貢の代りの運びやすい有価物)として使われておりまして、通貨経済と言う意味では、室町時代をスタートにしたのは正しいと思われます。
実際、アニメ「一休さん」でも出ましたが、差し銭が広がっていたのは室町時代から、それ以前は野蛮の時代と言っても過言ではないでしょう。
さて、通貨として貨幣が使われるようになったのはBC670年発行の「エレクトロン貨」が最初とありますが、この前にも貨幣のようなものがありました。
それは金や銀のインゴッドを使うもので「金弊」「銀弊」と呼ばれ、やっぱり公益の支払いに使われましたが、大体価値交換の為みたいな点がありますから、通貨というより、為替が目的と言って過言ではないでしょう。
虫獄では、過去金と銅が混同されていました。銅の文字は「金と同じ」と言う意味で金と銅が違うのが分かって「銅」の文字が出来たのです。
これは丁度、アルキメデスの原理が伝わって分かった事でしょう。王が分析を頼んだのは金と銀の合金でしたが、虫獄では金と銅の見分けに使われていたのです。
さて、このエレクトロン貨が出来が理由の一つが「海の民」による3000年前のカタストロフ(秩序・経済破壊)がありました。
3000年前に操船能力と武力が圧倒的に強い「海の民」が好き放題に荒しまくり、その結果、当時自由で平和に行われていた地中海貿易体制が破綻し、その後「海賊」「山賊」が大量に発生して、自由交易を破壊したのです。
この辺の事は世界史を取っていないので学校で教えているか?知りませんが、この地中海の自由交易は、思い金弊や銀弊を運ぶのが容易かったし、輸送量も多かったのですが、陸送や船の護衛が入るようになり交易が少なくなったのです。
グローバル経済は今だけのように糞馬鹿文化系大学出の糞がホザキますが、実は3000年前以上にもグローバル経済は地中海を中心としたオリエントにあったのです。
さて、通貨ですが、よく虫獄の「刀銭」と言うのがありますが、これは当時の虫獄は鉄より青銅の方が切れ味がよく、三国志の時代まで刀の主力は青銅でした。この青銅は、貴金属でもあり、戦争のない時代は、鋳直して通貨として使われました。そして戦争が始まりそうとなると、刀銭を集めて武器を作ったのでした。
虫獄の通貨は、権力者の顔を載せる様な円形ではなく、例えば周王朝の晋国では、金貨は「秤の錘(はかりのおもり)」の形で使われていました。
これらを見て分かる人も多いでしょうが、金貨では、安い価格の貨幣が無いので経済が発達せず、銅でも高価でした。だから、掛取りや麦・豆の量で補助通貨とした点では、日本と似ていました。
国の通貨=金貨ってのは、その後も続き、第二次世界大戦後の欧米で主要通貨は、大体に多様な値で、実は円が今の価格となったのは戦後のインフレの名残で、その自然の流れとしての為替を維持しているのですが、最初発行された頃は大体他の通貨と似たようなものでした。
当時としては今で言うと1万円ぐらいの感じでしたが、アルビン・トフラーによるとアメリカ政府の1💲の価値とはマクドナルドのハンバーガーの価格であり、それを維持するのが義務となっているそうです。となると💲自身の実際価格も今100円程度なので、価値的には1850年頃の1/100になっているのです。