真璃通信

ティールーム&ギャラリー 真璃

春すぎて

2009-04-25 15:43:57 | Weblog
 春すぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

あまりにも当たり前の けれど 今また新めて 日本人の心、辿ってみたくて  百人一首の本三冊を読み復習ってみました。
読み比べも楽しいし、独自の解釈や共通の部分が見えてきて面白いかと複数本を選んだ次第。

学生の頃はさして深く読み勧めなかったものに、興味が深まるのは年?の所為なのか…?

読後感想―――こんなに恋の歌が多かったのか!!と、途中でうんざりもしたが 一見恋を歌っている様子ながら背後に読み取れる無限大の解釈と時代背景を想定すれば なるほど…の感慨深いものも確かなり…でした。でも やっぱり 私は冒頭のような 風景や季節を感じられるものが好きだな~

私が一番感動したのは 
大僧正慈円 作
おほけなく うき世の民におほふかな わがたつ杣に墨染の袖
懐の広大さを感じて しばし 感涙…でした。百人一首の中で思わず涙したのはこの一首。
…深い…
日本の財産・宝物に触れ、また奈良を歩いてみたくなりました。