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おせっちゃんの今日2

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今日はバレンタインデー

2023-02-14 13:51:55 | わが家の話

おせっちゃんの青春時代にはバレンタインデーなんぞというものはなかったような気がします。もし世間一般にはあっても、我が家には、チョコレートのかけらもなかったと思います。思い出にないものは、その後の時代になっても身につかないものです。とにもかくにも、チョコレートをもって、ひそかに思う人に贈ろうとした思い出はありません。

夫がサラリーマンとして勤めていたころ。まさに義理チョコという小さな袋詰めを持ち帰っていました。日頃縁のないチョコを子どもたちが喜んで食べていました。

娘Maが成人して、勤めに出ていた頃のこと。世間では、かなり贈り合うという風習が出来上がり、テレビなどは煽り立てる様子でした。Maは一向に支度をする気配もなし。それはそれで、母親は心配になるのでした。「ねえ、チョコ準備しなくていいの?」。「なんで?!しないよ」
そのあとにつづいたMaの言い草。見事でした。
「どうして男に送らなくっちゃいけないの。義理なんて、勿体ない。何とも思っていない男に贈るほどなら、私自分が日頃食べられないほど高いのを買って食べるわ!!」。「まあそうだけど、世の中、チョコを溶かして自分のデザインで・・・」その後は遮られました。
「ああ、いやだ、いやだ。折角プロの手で作り上げているものを溶かして固めて・・・。手が加わるほど不潔になるんよ!!」Maは短大食物科の卒業生でした。台所の清潔にはやかましい人でした。

息子Kが6年生の時でしたかしら。ママ友が教えてくれました。

「おせっちゃん、あなた知ってる?K君がOちゃんのくれたちょこを投げ返したって評判よ」。年々盛んになるチョコ合戦もまだ小学生までは行き渡っていなかったと思います。中で、Oちゃんがませていたとその時聞きました。「チョコない家族」の中で育ったKは、友達の手前もあるし、どういう態度をとっていいか分からなかったのでしょう。投げつけて返す無作法に出たのでした。

ほんわかした思いもない、無粋な家族の話でごめんなさい。でもこれがわが家でした。
とこに縁のない我が家に、とてつもない大きさのチョコがやってきたことがあります。大相撲の升席チケットを親戚のお医者様から頂き、私が子供二人を連れて見に行きました。お茶屋さんからご馳走とお土産が渡されました。捨ててしまいたくなるほどの紙袋を3人前私が持って、子供を迷子にしてはいけないと必死の思いで帰宅、出てきたものが、分厚い分厚い、大きな板チョコでした。
残念!!馬簾ダインではありませんでした。