歳とった頭では無理にすべてを覚えようとすることがかえってマイナスになることもあるのですね。ごく必要なことだけきちんと覚え、考えられればそれで十分なようですね。
そんなことからちょっと外れることかもしれませんが、私の胸に強く残っている医師の言葉があります。
6年前くらいでしょうか、私は脊柱圧迫骨折で救急車で担ぎ込まれるという事件を起こしました。引き受けてくれる病院がなく我が家の前で、50分救急車は立ち往生をしたのでした。また、引き受けてくれた病院が救急専門病院で、長くは泊めおくことはかなわない、もう出て行ってくださいと、5週間で追い出されたのでした。
さてこれからどうするか、困りました。
高校同級生が整形医と結婚していました。同級生みんなの駆け込み寺を勤めてくださっていました。やはり彼だ、電話をかけました。
その医師ののたもうた言葉。
「手術などは考えないこと。この年になって痛い目は考えないことです。馬鹿話をして、上手いもの食って、笑っていたら時は過ぎます。遊びにいらっしゃい、ご馳走しますよ」
「そんな薬もやめましょう。それ、結構強い薬ですよ~!」
まだ痛み激しく、飲む時間を待ち望むほどの状態でしたから、すぐには従えませんでしたけれど、後に、少し良くなった時、こちらから言いだして止めてもらいました。
今、薬が合わずに、副作用で反って病状を長引かせることもあるとのことを経験しました。