おせっちゃんの今日2

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テレビ桟敷で観戦

2023-01-20 14:00:43 | 言葉

大相撲春場所、終盤戦に入りました。1横綱、1大関、、おまけに横綱は休場で、やや寂しいけれど、その分、若手が星をつぶし合って上位に這い上ろうと土俵を沸かせています。相撲が分かっているわけではありませんが期間中ほとんど毎日見ております。

大相撲にはいろいろ決まり手がありますが、中に、反則負けという勝負の付き方があります。相手の髷を掴むと負けになるのです。これについてはもう以前書いたことがありますので、書きませんが、先日、この判定が出ました。ますます気に入らないのは、意識して髷を掴むのではなく、激しい戦いの中で、たまたま髷に手がかかっても違反になるのだそうです。私は納得できません。勿論私は素人です。相撲協会には何か理由があるのだと思いますが。

ただ、力士たちはこれが理由で自分が負けになったとしても、不服の気持ちは言わず、納得するようです。今回も、物言いがついて、勝敗がひっくり返った力士も、夢中で取っていたから、掴んだ感覚などは覚えていません。負けは負けです。明日からの勝負に集中して頑張りますと話したとのことでした。
こういう態度はいいものですね。

新聞を一枚めくると「角界余話」という記事がありました。
1969年3月10日、大鵬が戦後最多連勝記録が45で止まった戸田との一番は、誤審だったのだそうです。

その時の大鵬の言葉。まだ誤審と知らない敗戦直後の支度部屋でも、誤審と分かったのちも、こう言い続けたとのことです。

「ああいう相撲を取るのが悪い」

横綱は、誤審を云々しなければならないような、勝ちか、負けか、怪しい相撲をとってはいけない、明らかに勝ち!という相撲でなければというのでしょう。

晩年に大記録が誤審で止まってしまったことをそんなに諦められるのですか、との質問に、

「私は自分に言い聞かせたんだ」

と微笑んだとのことです。

日本魂の美学でしょう。

コメント (2)
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