木曜日、パソコン教室の帰途、「今夜何しようかなあ」、商店街をぶらぶら。
八百屋の店先に、土の付いた筍発見。あ、これにしよう。決まった!!
この古くからの八百屋さんは大きなお釜で茹でたものを、売っています。店先に出すと直に売れるから、新鮮なことは私も知っています。自分で茹でるのが、良妻賢母なのであろうけれど、我が家で茹でてもガスは食うし、糠も買わなくてはいけない、ドップリ漬かるほどの大鍋はないし・・・などとおさぼりの条件を数え上げ、ちょっとお惣菜には予算オーバーですが茹で賃も含めて求めました。
鶏肉もいれ、煮込むと美味しかったこと!!巣ごもり生活で長らく外食もなしで、毎日の献立に辟易していた私には、素晴らしい自然の恵みでした。きっと、土の上にちょっと頭を覗かしたか、それとも土だけが割れ目を見せたところだったのか、早々と掘られたものだったのでしょう。歯の悪い夫もこれは上手いと一番根元までむしゃむしゃ。ご機嫌でした。
私は田舎育ちですから、筍を買うなどということは自分が主婦になって初めてでした。実家では
「今夜何しよう」
「う~ん、筍と蕗でも炊くか。もう出ているじゃろう。初物初物」
鍬をもって竹藪へ。台所へ直行です。産地直送、距離10メートルですから、灰汁は出ません。茹でるという工程はありません。
こんな環境で育ちましたから後に主婦になった時、茹でるということが分かりませんでした。テレビの料理番組で味付けなどを学ぼうとするのですが、この茹でるという工程が分からなくて苦労しました。
新鮮な筍は生で刺身にすると聞きました。
初物をいただく時には「西を向いて、笑ってから食べるんよ」と母の講釈が入ります。
どういういわれのあることなのでしょう。