天気予報どおり朝からどんよりとした空から降ったり止んだりの雨に見舞われていました。先日来陽射しがあると、動くと汗ばむほどの温かさで、元気な子どもたちは半袖Tシャツで飛び回っていました。そんな日和に比べると冷たいともいえる雨ですが、雪が混じっているかと思われる、冬の雨ではなく、やはり春の雨です。
先ほどから、雷が鳴っています。春雷です。「虫起こしの雷」とも呼ぶと親から教えられた覚えがあります。
白い炎のように咲いていた白木蓮も、この雨でお仕舞でしょうか。真っ白な大型の花びらが、茶色に変色して散り失せるのは哀れです。でも春は次から次へと、植物を起こします。我が家では白木蓮に並んで、門を入ったところに大きな楓の木があります。この雨で、お湿りをいただいて若い芽を延ばすようです。折りたたむように固まっていた芽がそっとほどけます。太陽の紫外線から身を守るためとか、新芽は薄紅に染まっています。
昨日日本一早く、広島で桜の開花宣言が為されたとか。東京は来週初め15日が宣言になるとか言っています。
昨年に引き続き、コロナ対策に有名どころに押し掛けることは止めましょうね。何処かひっそりと孤独に咲いている一本桜をマイサクラと決めて、ひそかに祝杯をあげましょうか。
先日、仕舞い遅れて気になっていた床の間の「初音」のお軸を、少し早いかなあと思いながら牧水の「山桜の和歌」に替えました。早すぎもしませんでしたね。「初音」は亡き姉が我が家の新築を祝ってくれたもの。「牧水」は高校のクラスメートで書道をやっている人に頼んで書いてもらったものです。彼女は教頭まで昇進した人でしたが、酷いリュウマチを病み、一頃闘病していましたが、新薬がぴったり合い元気にクラス会に復帰してきたのでした。
わが家にも春が来ました。息子Kの長男が、昨年大学入試に失敗して人並みに一浪していましたが、1年の努力でめでたく今年は合格しました。本年度はコロナでほとんど授業らしい授業もないようなキャンパスでしたから1年遅れもそれほどの遅れにはならなかったかな、新たな出発を応援するよ。お祝取りに遊びにいらっしゃいと言っているところです。
雷が去って行ったようです。さてお買い物に行ってきましょう。