日曜日の朝日新聞「声」に東京都の会社員(54)が、「迷惑はお互い様 インドで知る」を書いていました。私の独断で要約してみました。
子どもの頃から「人に迷惑をかけてはいけません」と教えられて育った。
数年前に行ったインドでは「人は迷惑をかけるものだから許しなさい」と教えられるのだと聞いた。
日本では、迷惑なことはしないと自分を律して暮らす。
インドでは、「人は迷惑をかけるもの」との認識がもとにあり、他人への思いやりから出てきた考え方になる。
正反対の思考である。
おせっちゃんも考えてみました。
どちらが正しく、どちらが間違っているというものではないと思いました。長い歴史の中で、それぞれの考えがその国の国民性になっているのだから、急に他方の考えに改めることは至難のことと思います。この度のコロナに対する行動も、日本人は、万が一、自分が掛かっていて、ひとに移してはいけないと、マスク・うがい・手洗い・三密を避ける、を良く守り、感染率の低さは、世界から不思議がられるほどで推移していることはよく知られていることです。
ただ、日本式の考え方は時に他人を責めることに通じるような気がします。
自分は自分を律している⇒私は正しい⇒あなたは正しい行動をしていないではないか⇒他人を責めることにつながってしまう。
「マスク警察」などの造語も出てきたように、自分が正しいと思っていることをしていない人に暴力をふるうまでになることも起こっていました。
「私は迷惑をかけないようにするから、あなたからもかけられたくない」。コチコチに固まってしまった人間関係は悲しいと思います。
投書氏は「おおらかなかの地の言葉は人間的でほっとする。人間として当たり前のこと」と結んでいた。