織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

尾瀬紀行(11)尾瀬 「一の瀬の岩清水」

2011年06月16日 | 尾瀬
大清水⇒三平峠⇒尾瀬沼⇒沼尻⇒燧ケ岳⇒御池(泊)⇒裏燧林道(田代群; 御池田代、姫田代、上田代、ノメリ田代、横田代、西田代、天神田代、兎田代)⇒三条の滝⇒平滑の滝⇒赤田代⇒下田代(見晴十字路)⇒白砂峠⇒尾瀬沼⇒長蔵小屋(泊)⇒大清水
(昭和48年(1973年)5月3日~5日)




 尾瀬紀行(11)尾瀬 「一の瀬の岩清水」   、




写真;現在の岩清水




ここ一の瀬から橋を渡ってすぐ左に入る。
ここから本格的な山道となるが、木道が整備されているので歩き易い。 

でも、木道にはそこここに雪が残っており、ちょっと滑り易い場所もある。 
丁寧に敷かれた石たたみの山道を通るたびに、ここを作ってくれた先人達に感謝の気持ちを感ぜずにはいられないのである。  


森の中は未だ多くの雪が残るが、足元にはところどころ山野草の新たな芽吹きも感じられ、一部のところでは群生もしているようである。 
周囲の木々はヤシオツツジの芽が大きく膨らんでいるのも確認できる。


ここから三平峠まで、約一時間のがんばり所である。
どんどん標高を増す「十二曲がり」とも呼ばれる登山道を登って行く。
標高が高くなるにつれて広葉樹から針葉樹へと自然の様子が移り変わりつつあるのが判る。 
併せて残雪の量も増えはじめる。

途中で息を整えながらも感じる山の清々しい空気や周囲の清冽な様相は、山歩きそのものの魅力を充分に感じることが出来る。



途中で「岩清水」があり、この湧き水で口を潤し、熱った顔を冷やしながら、再び、チョット休憩する。
きれいな清水が岩肌から湧いていて、実に清々(すがすが)しい。 
地元では「一杯清水」と呼んでいるようで、命の湧き水でもあった。



ところで、一の瀬まで平行しながら歩んできた車道は、右へ大きく迂回しながら山中へ消えていたが、ここ岩清水あたりで再び現してきた。 
しかし、この車道はこの先へは延びている様子は無く、この地で完全に途切れていた。

これで良かったのである・・!!。


昨年、この地を訪れたときは林道工事が盛んに行われていて、工事用のブルの音が騒々しく清冽な泉に反射して異様な音を発していたもんである。 
そして、その直後この岩清水は破壊されたようであった。

先にも記したが、実はこの岩清水は沼田街道の大清水から三平峠への伸長工事で、1971年6月、ブルドーザーによって無惨に潰されたのである。 

だが、この泉はその後、自然に近い状態で復元されたようではある。 
尤も、今ここの岩清水は今や塩ビ管を通して流しているので、風情がなく、やや寂しい感じは否めない。


次回、「三平峠



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