昨日の続きです
最初、腰痛が起こったのが5月19日の朝でした。
目覚めると腰に痛みが走り、起き上がれませんでした。
いったい何が起こったんだろう・・・・
そんな感じでした。病院では
「痛みが治まらなければ手術をしましょう」
そう言われました。
瞬間に全身麻酔の事が頭に浮かびました。
おりひめは今までに外科の手術3回経験があります。
1度目の手術の時の全身麻酔はマスクをされると
そのままスーッとわからなくなりました。
目覚めると術後のICUでした。
おりひめにとっては痛くもかゆくもない手術でしたが
1時間半の予定が4時間かかり家族に心配をかけました
問題は2度目の全身麻酔の時の事でした。
マスクを当ててもらってもまだ意識がありました。
目もハッキリ見えてるのに息が吸えないんです。
まばたきも出来ません。 目も上を向いたまんまです。
視界の中にはお医者さんや看護婦さんの様子がハッキリ
見えていました。
手を上げて合図をしようと思っても全く動かせる事が
出来ませんでした。
天井を見上げて手術台に横になったままでした。
息を吸うことも吐くことも出来ませんでした
「先生~ 助けて~」心の中で叫んでいました。
おりひめは小学生の息子達を置いて
死んでしまうと思いました。
パニック状態になりかけた時、意識が遠のくのを感じました。
時間にしてわずか1分ほどの事だったと思いますが
あの呼吸が出来ない恐怖感は忘れられません。
あれ以来、植物人間状態の患者さんって
全く動けないけれど周りのことが見えてるんじゃあないかと
思うようになりました。
周りでしゃべってる事も理解できてるんじゃあないかって
思います。
余談ですが以前勤めていた職場の所長さんの言葉を
思い出しました。
「せんせ~(おりひめの事)、人間、2回も3回も手術する人は
ご先祖は侍で、切り合いをして刀で何人も殺してるらしいよ。
私もいっしょじゃ~」
真面目な顔で言ってくれました。
どうやらおりひめの遠いご先祖様はお侍さんみたいです。