大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

「明治日本の産業革命遺産群」について、日韓協議すすむ

2015年06月25日 08時20分06秒 | 日記

  「明治日本の産業革命遺産群」のうち7施設で「朝鮮人労働者の強制徴用を含む歴史を明らかにするべきだ」という韓国から出されていた「異議」について、日韓政府事務レベルでの協議がなされ、日本が「関連施設に関する歴史全体について説明する」「追加文書」を提出する等で一応の決着が図られました。6月28日からドイツで世界遺産委員会が開催されます。ぎりぎりのタイミングとなっています。

もともと日本政府の主張は、今回の産業革命遺産登録は「1910年の韓国併合以降は推薦理由ではない」というものでした。しかし、100年を経過する施設・遺跡に、ここまでが世界遺産の意義があり、その後は関係ない等の主張は、資産を抱える現地にとっても非常に困惑する主張です。さらに5月、イコモスの「登録」判定が出た際に、「歴史全体が理解できる計画にすること」と、指摘も受けていました。(㊦:2015年6月24日毎日新聞・小田中大「明治遺産で追加文書 政府検討 徴用など歴史説明」より)

日韓条約50年という節目の年に当たり、日韓関係の重要性が相互に再認識されことも、今回の協議が進展した力になったようです。

 


世界遺産候補の現地で~体験学習やスケッチ大会

2015年06月24日 07時01分43秒 | 日記

「明治日本の産業革命遺産群」の世界文化遺産登録を目前に、荒尾・大牟田の現地では次世代教育が様々組まれています。

 万田坑では荒尾市内の小学生220人が参加して、スケッチ大会が行われました。広い施設のなかで、立て坑櫓やれんが造りの施設をよく観察して、思い思いの角度から伸び伸びと描いていたそうです。参加者から「れんがの形や色が一つ一つ違って難しかった。万田坑が世界遺産になるとうれしい」と話されています。(下㊦:2015年6月22日有明新報・起汐一郎「児童220人が万田坑スケッチ」より)

 宮原坑ではNPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちフアンクラブ主催で、小学生13人が体験型プログラムに参加しました。まずガイドさん御説明で施設の歴史について学習し、三角形のボードを使って行う立坑櫓の高さ計測、角材を使って宮原坑の模型作りにもにチャレンジしました。参加者の話として「れんがの積み方にいろいろな方法があるのが分かって面白かった。高さの計測は地面とボードを平行に合わせるのが少し難しかった」と紹介されています。(下㊤2015年6月22日有明新報・小柳聰「立て坑櫓の高さは 宮原坑で児童が計測」より)


大牟田空襲から70年 ~大牟田・三池カルタ歴史資料館、戦争の記録展開催

2015年06月23日 10時11分11秒 | 日記

今日は沖縄の「慰霊の日」です。「慰霊の日」とは?調べて考えさせられました。

各地で「空襲の日」の慰霊、法要、追悼の取り組みがなされています。この間の70年を振り返り、先人の悲惨な死や復興の苦労に頭をたれ、平和への思いを強くしています。

そうした中、大牟田市立三池カルタ・歴史資料館では今年も恒例の「平和展2015」が開催されています。

平和展のチラシには=====

「今年は戦後70年の節目の年です。大牟田市では昭和19年から20年の6~8月にかけて行われた計5回の米軍による大規模な空襲で、1300人を超す尊い命が失われました。また、この空襲で市街地のほとんどは焼けてしまい、55000人以上の人が家をなくすなどの大変大きな被害を受けました。今回の平和展では、主に大牟田空襲に関する資料や写真の展示を通じて、空襲の実態や被害状況を紹介することにより、戦争と平和について改めて考えてもらう機会を提供します。」

======とあります。

関連して6月21日は「戦争遺跡」ウォーキングが開催されました。

その後も、館内イベントが以下のように開催されるそうです。

7月20日~「映像が語る大牟田空襲」、8月2日~「平和の朗読劇」、8月9日~「命の紙芝居」

カルタ館のミニ企画展として、「徳川家康没後400年記念 歌留多で見る関ケ原」、「戦艦『武蔵』発見記念 働くお船  艦艇トランプ」の展示もあるそうです。

 

 


福岡大空襲から70年~各地で記憶つなぐ取り組み

2015年06月21日 20時47分57秒 | 日記

 70年前というと、ものすごい昔のこと。忘れているのが当たり前。亡くなった人たちも多いそんな中、<福岡大空襲から70年>の今年です。忘れないでと訴えがあっています。忘れてはいけないのは、町のあちこちが空襲で焼け、空襲の火の中を行き惑って焼け死んだ、爆弾で吹っ飛んで亡くなった方々が、、という日があったことです。(下:2015年6月17日西日本新聞・吉田真梨・宮崎健二「福岡空襲 記憶つなげ< 翌朝の学校 廊下まであふれる死体>  < 図書館復興 学生が自力で7500冊補充>」より)

 安倍首相が「積極的平和主義」と強調される「安保法制案」は憲法学者たちから「違憲」と断ぜられました。戦後70年の重みを感じます。

 


宗像から世界の環境問題にアクション

2015年06月20日 08時40分50秒 | 日記

 5月、宗像市は「第2回宗像国際環境100人会議」を開催し、世界の環境問題~特に「海の環境」をテーマに様々な交流討論活動が行われました。

 昨年から始められた宗像市の環境会議は、その頭に「国際」と刻まれているように世界を視野に入れた取り組みで、「環境のダボス会議」を目指す取り組みです。会議は国際的な環境学者や科学者で構成され、地元大学、社会人や小中高学生たちも参加しました。活動の一つとして、「宗像国際育成プログラム」があります。会議に参加された国内外の科学者が講師になって、宗像市の中学生30人を対象に、1年かけて授業を行うもので、環境問題を息の長いスパンで取り組む、次世代づくり塾としても注目されています。

 宗像市では「100人環境会議」が「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の<世界遺産>登録や「朝鮮通信使」を<世界記憶遺産>登録を目指す活動と両輪・三輪の取り組みとして進められています。「海」の環境、海の文化交流の歴史を大事にする取り組みがされていて、海人族・宗像氏の熱い息吹を感じます。

 6月21日には「100人環境会議」の成果を市民に紹介する講演会が開催されます。講演者は「会議の議長でもあるラモス・ホルタ東ティモール前大統領」で、「会議の意義や各地で深刻化する環境問題」を話されます。彼はノーベル平和省受賞者でもあります。講演の後は「『宗像』という地方都市で始まった世界的なアクションの可能性についてパネル討論」が行われます。

(下:2015年6月17日西日本新聞「宗像で環境問題考えよう 21日講演会」より)