大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

炭鉱の町の「たろめん」

2023年06月06日 05時23分15秒 | 日記

珍しい麺が紹介されました。「見た目はちゃんぽんだが、麺はうどん、出汁(だし)は牛骨がベース······。炭鉱の町として知られた佐賀県大町町で、炭鉱労働者らに愛された“町外不出”のソウルフードが〈たろめん〉」です。「スープは牛骨のほか、鶏ガラや豚の頭肉、タマネギやにんじん、生姜を煮込んでつくる」そうです。~濃厚な感じ、うどん麺にあうのでしょうか?
「町商工会で経営指導員を務める池田泰康さん(33)は『ほかにはない味。生姜風味であっさりと食べられる』と話」されていて思いがけない味のようです。〜生姜ですか!そういえば、ガード下にあったラーメンは生姜の効いた独特なスープで美味しかったです!
 「大町町は戦前から、杵島炭鉱で栄えた」ところで、「たろめんは昭和20年代末、町内に開店した中華料理店が考案したメニュー」とあります。「昭和30年代末に山本三國さんが夫妻で店ごと受け継ぎ、《たろめん食堂》と改名した」そうです。〜だけどなんで「たろめん」って言われるのでしょうか?
 「たろめんの名前の由来は定かでない。たろめん食堂には、うどん好きな太郎という人が中国に渡って見つけた味を佐賀に伝えた······と書かれた額が飾られていた」とのことです。「一方で、炭鉱労働者が食べる麺だから〈た〉〈ろ〉麺という説もある」そうです。
 たろめんは「杵島探鉱が閉山(1969年)したあと、食堂も2000年に閉店」。「町商工会は人口減少が続く町を活気づけるために特産品を作りたいと山本夫妻に協力を依頼。たろめんの復活へ向けて動き出し」、2010年に町内の8店舗でたろめんを復活させた」そうです。たろめんのレシピづくりに奮闘された〈家族庵〉店主鈴山謙介さん(55)は」初めてスープを作ったとき、「スープ単体で味見すると濃すぎると感じたが、野菜や麺を一緒に煮込むと『めっちゃうまかった。これは面白いと、ふつふつと自分の中で燃えてくるものがありました。』」と話されています。〜野菜も栄養もたっぷり!重労働の炭鉱労働者にも喜ばれたと思います。
 しかしながら、「廃業などもあり、たろめんを味わえるのはいま、家族庵を含め3店舗。山本さん夫妻も亡くなられた」そうです。
 「〈たろめん運営協議会〉の会長でもある鈴山さんは『山本さんから受け継いだ味。また絶やしてはいけないという気持を持っています』」と話されています。〜キャベツやタマネギ、ニンジン、キクラゲ、エビなど具は何とか家でもできそうですが、牛骨等のスープが難しいですね。イラストで見るとうどん麺は細く、固そう。五島の乾麺みたいな感じです。
(下:2023年5月29日 朝日新聞-三ツ木勝巳「野菜たっぷり 炭鉱町秘伝の麺 たろめん 佐賀・大町」より)