吉野ヶ里遺跡の〈謎のエリア〉の発掘で注目を集めている吉野ケ里のもう一つの注目点です。
「臨済宗の開祖栄西(1147〜1215)が中国から持ち帰った種をまき、〈日本の茶樹栽培発祥の地〉とされるのが佐賀県吉野ケ里町松隈地区」です。「高齢化などで衰退の危機にあるこの地の茶栽培の再興を目指して、地元や福岡市の人たちがプロジェクトを始動させた」そうです。
「発起人は地元の多良正裕さん(72)、」と「(栄西が1195年に開いた日本初の禅寺)聖福寺(福岡市博多区)で催された茶会を通じて出会った知人福岡市南区の茶道教授、志村宗恭(そうきょう)さんや福岡市早良区の窯元〈高取焼本家味楽窯〉の十五代亀井味楽さんと、妻の真貴さん」たちが連携し取り組まれているそうです。
「クラウドファンディング(CF)で支援を募り、合せて茶の栽培に携わる協力者を増やしていく」とのことです。
CFのリターン品は「茶葉も検討したが、現状では量が足りないため《香り》をキーワードとして新商品が開発」されています。「茶葉を載せて加熱して香りを楽しむ茶香炉とステイックタイプのお香」だそうです。〜お茶の香りですか!良いですね。お茶をいただく時、香りを楽しむというのではないようです。お茶の新しい領域ですね。
多良さんは「とても自分たちだけでは維持管理できない。多くの人に支援をお願いしたいし、この地や歴史を知った若い世代が新規ビジネスに挑戦することも期待したい」と話されています。「支援はCFサイト〈マクアケ〉で7月23日まで受け付けている」そうです。
(下:2023年6月13日 西日本新聞-鎌田浩二「茶栽培発祥の地からの守れ 吉野ケ里で衰退の危機 福岡市の窯元などCFを始動 リターン品に茶香炉など開発」より)