大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

始動《稲の種蒔》

2017-05-07 | 日記
稲の種蒔き始まる。
出番を待っていた籾の袋がアライグマに襲われた。
どこから入ったのか?厳重に封鎖しておいたはずが。。。。。
食べるわけでなく、ただ、めちゃくちゃに袋を破って立ち去る。
まったく、、さびしいのか?わざとそんなことする人間もいるが。。

山崎さんが40年前に購入した種蒔機を使わせてもらってきたが
直そうにも交換部品が無い、と機械屋のお兄さんに言われた。
なので、今年は夫が思い切って中古の種蒔き機を購入した。
トレイをセットし、スイッチONで流れ出し、流れながら床土投入、籾投入、掛け土投入と進んでいく。
最後10枚積み重なって着地して一工程だが、時々センサーが誤作動してリズムが狂う。
取扱説明書が無いので、最初突然止まった時は機械屋のお兄さんに電話して来てもらったが、
なあ~んだ。。というようなことだったので、それからは動じなくなった。
新品なら完璧で当たり前、とイライラもしそうだが、自分と同様年取った中古品だと思えば愛着も湧く。
人は機械が順調に流れるように、トレイのセット、床土、籾、掛け土の補充を、速やかに行う。
また止まった。疲れたのかい?そうかそうか、、、と機械に声をかけて励まし、自分も励ます。
とにかく、1800枚のトレイの種蒔きは、この機械に働いてもらわなければにっちもさっちもいかないのだ。
この一瞬一瞬に、一粒一粒の籾に関わる人や風や、太陽の輝き、月の光、星々の諸力が稲を育てる。
機械の音聞きながら、昼寝する猫たちの幸せな波も、いたずらアライグマのやんちゃな波も、
皆等しく、稲を育てる。 そして自分もまた一年、その稲に育てられるのだ。 

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