大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

ニセアカシアの伝言

2020-09-29 | 日記
土曜の朝庭に出ると、小さな緑の葉が空を舞い花吹雪のように降ってきた。
見上げると正面のニセアカシアが大きく身体を揺らして葉を振りまいている。
まだ紅葉してもいないのに、、緑の葉を風の力を使って思い切り身体を揺らし
見上げている私の身体を包むように葉を降らせ、雨水の溜まったくぼみにも舞い降りて水面を緑で埋めた。
な、なんだ???・・・・
これは祝福か!これから始まる新しい世界への祝福なのか?
(そうだね!ありがとう!!)とニセアカシアに手を振った。
途端風が止み、ニセアカシアは静かに揺れている身体を止めた。

それからしばらくして、突然ドシンと大きな音がして、見るとニセアカシアが道を塞ぐように倒れている。13時だった。
そばに行くと根から少し上の幹がメリメリと裂けていた。ポストは無事だったがクルミの木が直撃され半分に折れた。
大きくなって電話線のじゃまをしていたクルミの木をなんとかしなければと思っていたらニセアカシアが仕事をした。
そして、電話線もちぎれていた。FAXとインターネットは不通となったが携帯電話はWi-Fi以外は普通に使える。
こんな時に夫は本州に出かけて居ない。チェンソーを使えるミズさんに連絡が取れた。
ミズさんが来るまで、ポストの手前まで倒れている木の小枝を手鋸で切り落としていく。ちょうどタイちゃんが来て、
ミズさんも来て、ミズさんが太い幹をチェンソーで切って、タイチャンがそれを怪力で路肩に並べてくれる。
昔は手を伸ばせば咲いている白い花に手が届き、はなの蜜を吸ったり、パスタや天ぷらで堪能した。
20年経ちニセアカシアは15mにも伸びた。直径は30~40センチはある。
最後に道に散らばった葉を竹箒で掃いたら、何事も無かったように町道は元の姿に戻る。16時。あっという間だった。

ソフトバンクひかりの電話線の復旧を申し込むのに何度コールしても音声が「只今混み合っております」とつながらず、、、、
やっとつながったと思ったら、『木が倒れて電話線が切れました』と言うと違う部署に3回まわされた。
その都度はじめから同じ事を3回繰り返した。で、この件に関して本気で困ってなんとかしたいと思っているのは自分だけ?
言葉も心も通じない電話口のロボットのような存在を当てにするのは止め、サッサと次の手を考えることに切り替わった。
ああ!新しい時代はこうなるのか!!と気付く。
この仕事はどこどこの仕事。と役割が決まっていてもその気のない人たちが何人集まろうが成し遂げることは出来ない。
国が行政が契約先が、夫が、、あの人が、、約束したのに、ハンコ押したのに、こうしてくれて当たり前、
と勝手に期待し、思い込んでいる古い観念を払拭する為に、ニセアカシアが命がけで伝えてくれたこと。。  
    2020.9.27 新時代到来

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