逃避行？温泉旅行？

雨が続き、強風吹き荒れる長沼地方。晴れの合間を縫っては外仕事。
晴れた日には何を置いても洗濯をする。山からホースで引いている水で洗濯をする。
誰かが充分使ったそれをもらって、それから10年は使っている二層式洗濯機。
「今クリーニング冬物安くなってるからセーター出しなさいよ」と静さんが先手を打ってくるが、
「は～い」と返事しておいて、実は今年も自分でぜんぶ水洗いした。
どうもあのドライクリーニングってのはピンと来ない。洗うのか汚しているのかよくわからない。
分からないことには手が出ない。実は消極的な女なのだ。
１０年着込んだ紺のセーターが、よく観るとアチコチほつれてボロボロになっていた。
しまいこんでいたグレイのセーターにぽつぽつ穴が開いている。虫食いか・・・
見た瞬間ガッカリする。　　が　次の瞬間、どんなふうに繕うか・・とわくわく愉快になる。

連休前、いたってささいな夫の言動に、超「むっ」と来た。（いつもそうだ。もう限界だ・・・）
休みの間中、朝から晩まで顔つき合わせて、ぷんぷんしてるのも身体に毒だし、ちょっと温泉でも行ってこよう・・・
ちょうどちえちゃんが遊びに来た。渡りに船だらんらら・らん♪ふたりで山奥の温泉巡って、絵を観て、パスタ食べて、
こんなに幸せでいいんだろうか～～うれしや・たのし・るんるんるるん♪これも夫のおかげだ、とさえ思える不思議。
三日目にちえちゃんと別れ、３月に１５００円の会費を払って更新したＪＲの悠々倶楽部（道内３０％ＯＦＦ）を使って使って線路は続くよどこまでも♪暖房の暑さこらえて替えの靴下編みながら、もう戻れない戻らない。。女はいつも命がけ。
これからどこでどう生きる。。。
何がどうしてこうなったのかさえ思い出せなくなった頃、「そろそろ帰れ」と夫のメール。
「まったくどこほっつきまわってんだ」明日から仕事という日の前夜、北広島駅で仕入帰りの夫の車に拾われた。
そして、いつもとなんら変らない一週間がすぎた・・・・むろん夫はあいかわらずのそのまんま。
１０日間の永くて短い旅。人生ってなんだかドラマだな。