大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

犬の事情、山羊の事情

2019-11-18 | 日記
雪降りましたーーー!ぶるぶるぶる
♪犬は喜び庭駆け回る♪と昔の童謡唱歌には歌われていた。。
今、犬は寒がり、ストーブの側から動かず。。。。
飼い主が過保護になり、「夜は寒いだろう」と土間に招き入れ
つい夕飯の鍋の魚の骨などを与えたりするのでペット化してしまう。
いつの間にかオス犬の”たち”も飼い主同様老犬の域に、、
孤独が大好きだと思っていた山羊の母さんはこの頃ほとんど毎日
小屋から200m歩いて母屋に来る。どうやら犬やひととの交流を求めているようだ。
母さん用に大根の葉や、野菜のくずを倉庫の前に用意しておくのだが、戸が開いていると倉庫に入ってくる。
薩摩芋や人参の匂いを嗅ぎつけて物色し袋に顔を入れてボリボリかじっている。
見つけて「こらーーーーーー!!!」と追い払う。全力疾走で逃げる。  が、すぐにまた来る。
家の前の数百メートルの農道を行ったり来たりして過ごしている。気が済めば勝手に小屋に帰る。
夏場ならお隣の畑の作物を食べる危険があるが、今ならその心配が無いので夫は繋ごうとしない。
時々通りがかった人が「山羊がにげてます!!」とわざわざ知らせに来てくれたりする。
心配掛けてすみません。
車から降りてひとしきり山羊に話しかけている人などがいる。飼い主は介入せず。

豆刈り三昧

2019-11-11 | 日記
晴れ間を縫ってようやく大豆を刈り始めた。
周りの農家はひと月前に機械でちゃっちゃと刈り終えている。
一昨年は雪が降ってから抜きはじめて、去年は夫が機械で刈った。
コンバイン刈りの機械乾燥は豆に泥汚れが付き等級も味覚も下がり、
やっぱり手刈りの天日乾しだね、って事で一致し、頑張ろう!となる。
股関節の痛みをだましだましの夫には無理をさせると後々弊害多し。
ここは婆さんにかかってくるぞ、、、、と気合いを入れたら
幸運にも葱農家の手伝いが一段落したからと、東出さんが来てくれた。
百人力の助っ人登場!(神の使いだ)
今年の豆は2-3倍の背丈の草に埋もれている。上から見たりしゃがんで見たりで非効率的。
おととしは一度どっと降った雪が草を全部倒してくれて豆だけがすくっと立っていたので効率は良かった。
「雪が降ってからやろうよ」と言ったが、老体に寒さは堪える。まだ暖かいうちに進めることとなる。
少し動くとすぐ暑くなり、一枚脱ぎ、二枚脱ぎ、、10㎝有るか無いかの小さい枝は「パス、、、」と思うが、
(味噌汁一杯分よ~~♪)(豆腐半丁分だぜ!)と豆がニヤニヤしているようなしていないような、、、
(そだ、そだ、わかったわかった、わかってるから)と目に入ってしまったら刈るしかない。
2m四方のシートを引きずりながら草の中を進み、刈った豆を入れていく。いつの間にかずっしりと重たい。
東出さんは向こうの端で淡々と抜いている、夫は草の比較的少ないところで刈り取り機を押している。
夕方4時まで黙々と動き3人合わせて延べ約18時間。で、1/10進んだ。塵も積もって山となる。
畑の中に背丈ほどの高さに積んで雨に濡れないように帽子をかぶせる。もうすでに充分乾いているので天気をみて脱穀する。
ことしも、毎日豆刈り三昧。1日終わって心も体も意外と元気。翌日目が覚めやる気満々。それが有難い。
イヤになったらやれない。命令されてもやれない。頼まれても褒美をくれると言われてもやれない。
じぶんのやることとして「やる」というところに立つからやれる。毎日やれる。終わるまで淡々とやる。
やりたくないことが有ると「もうとしだから」を都合良く使ってサボっているが、やるときにはやれる。
年寄りはこういう仕事に向いていると思う。

バイバイキャッシュレス

2019-11-03 | 日記
日曜朝一面白く霜が降りる。(きたきたきた。。いよいよきた。。。)
庭のブルーベリーの葉が真っ赤になってる。最後の美しい姿。
今年いつの間にかイネ科の草を制し、圧倒的な勢いで増えたミントが
我が物顔で庭を覆ったのを良いことに、ほとんど草刈りをしなかった。
香りが良いし、見た目も良いし、夏はガシガシ刈り込んで土間に敷いた。
豊かな夏だった。が、このままだとミント屋敷と化す。。。
 朝晩は寒くなり、いよいよ薪ストーブが働き始める。
だいたい1年で消耗品のブリキのストーブを、3年使ったら穴が開いてジョイフルで4000円出して買い換える。
朝、板きれをバーっと焚けばお湯が沸き、鍋が3-4個は乗るので夜は太い薪をじっくり焚けばすこぶる便利。
ペレットストーブの”CRAFTMAN”氏は10kg入りのペレットが有料(500円)なので、厳寒期までは出番無し。
冬が来る前のこの時期はどことなくドキドキ感あるが、こうしてじわじわ冬装備が整えばワクワク感に変わる。

たまたま一緒にいたKちゃんの携帯に息子のY君からメールで【携帯を持ち去られた。。。今在宅ですか?】
という奇妙なメッセージが届き、「何?何??これは事件だね。。」と二人で事態の推理に集中。
意を決しY君の携帯電話に電話をすると、男の人が出てこれから交番に届けると言った。
こちらはお礼を述べ、相手の名前と電話番号を聞いたら素直に教えてくれ、すぐにかけ直すとその人だった。
少し安堵し、仕事中のお嫁さんに連絡し「この人がここの交番に何時頃届けてくれるから」と知らせる。
その後すぐにY君から電話がきて事態の全貌が明らかになる。
銀行のATMに置き忘れ、あっと気付いて引き返すともう無い。すぐに位置情報確認の手続きをすると場所が判明し
『あなたは今○○に居ますね』と携帯にメッセージを送信。で、相手はあたかも拾って交番に届けてあげるという
立場に変身したのだろう、、、という推測に落ち着く。結局K君が相手の居場所に急行し一件落着。

が、普通はパスワードを入れなければ開くことできないはずのアイフォンを開けて履歴をみて持ち主と親しい関係の人物
と予測してKちゃんのアドレスにメールをしてきたのだろうが、持ち主になりすますならもっと頭使って文章作れや、と言いたい。
聞かれたら自分は誰々と名乗り、電話番号も明かすくらいだからほんの出来心だったのだろうけれど。
携帯の中に財布を内蔵する時代に入り、よく分かってない婆さんは財布を携帯に入れたらだめだ、と教えてもらった。
ぺいぺいもパイパイも婆さんには無縁。時代に背を向けいつもニコニコ現金払い。バイバイキャッシュレス。