大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

鶏とおばさん

2011-01-27 | 日記
大雪が鶏小屋の出口を塞ぎ、いちいち除雪して開通させるのが面倒になった夫が
今年もまた、妻の遊び場であるハウスの中にメンドリを放した。
メンドリは、喜々として土を蹴散らしては、中にいるらしい虫を探したり、砂浴したり、、、
あげく、そこいらじゅうにポロンぽろんと糞をして、もちろん片付けない。
去年の自分なら許し難く、メンドリには勿論、夫のメンドリに対する愛に嫉妬した。
夫によって、じぶんの心の狭さが更に浮き彫りにさせられることが不愉快なのだ。
しかし、今年のじぶんに変化が来た。メンドリの撒き散らす糞に動じない。
去年メンドリがいなくなった時、「たまごを産まなくてもいいから傍にいて」と思う自分に
出合ってから、少し心の中が広がっていたのだ。
そんなこんなで私が変るとメンドリも変った。
以前、薪小屋に続くハウスのドアを開けて外に出るとき、メンドリがついてくる。外に出たらすぐにドアを閉める。
ハウスの中を汚して欲しくないので、なにかにつけては外に締め出した。
だから、メンドリは私がドアを閉めようとするとそれを察知し、瞬時にサッとすばやく中に戻るようになった。
相手がそう来ると、こちらのイジワルな気持ちが一層引き出され、じぶんのセコサを嫌というほど見せられた。
それがどう変ったかといえば、ドアを開けて外に出るとメンドリが付いてくる・・・
わたしはドアを開けたまま中に入る。メンドリが思い切り外の空気をすっていつでもまた中に入れるように、と
メンドリは、いつドアを閉められるか。。と緊張することなく悠々と外気を全身に浴びている。
種も言葉も異なるメンドリとわたしに、ようやく愛と調和がもたらされたのだ。
昨日の朝、メンドリがたまごを産んだ。今までこの寒い時期には立春までけっして産むことが無かったのに・・・・

相手のありのままを受け入れる。そんな当たり前のことが、メンドリに対してさえ四苦八苦、ましてや・・・・


冬の防風林


山羊飼いの師匠 山田さん


長沼スキー場


長沼の平野から 樽前山を見る 




雪でつぶれたビニールハウス はるか農園


雪かき~!!

2011-01-19 | 日記
こ、こんなに連日降り続くなんて・・・・屋根も木も畑も 分厚い豆腐を背負っている。
吹雪ならちょっと辛いが、晴た日の雪かきは楽しい。
時間を忘れて雪をかく。汗もかく。血行良くなり頭も手足も尻も掻く。品格も欠く。
「屋根の雪下ろしで 落ちて埋まるひと毎年いるよな」と夫
「とーちゃん、わたしがいないとき絶対ひとりで屋根に上ったらダメだよ」 と 愛の釘をさす。
薪小屋の屋根に積った雪が地上とつながって、いくらなんでもやらねばならず
梯子を掛けて、つるつる滑るパイプの足場をなんとかクリアし雪を下ろし切る。
ちょっと得意になり「とーちゃん、みてみて、薪小屋みてー!!」
さっき家の中にいたと思った夫は車でどこかに出かけていた。
なに、、、妻、落ちて埋まるかもしれないってのに・・・
(落ちたら自力で這い上がって生き延びろ)ってことか。。。それとも・・・・・・

            大かぶ たった一人の新春うたかいはじめ
○まだ来ぬと 待ちわびた雪今日も降り 一途がとりえの我に重なる  ひわ
(12月にはまだ砂利道を歩いていた。「まだ降らないねー」と待ちわびるきもちを一途に受け止めて降り続けてくれている・・・・雪)

○一面の白さまぶしく美しく 純白願望満たされん ワンコ等のシッコ踏んで消す  ひわ
(自分が冬を好きな訳は「純白願望」だったのか!!そーだったのかー!? ってことは、実態が無茶苦茶 赤裸々 腹黒 ・・・・しゅん・・)


我が畑も 雪の下に


トト母さんも 足を雪の冷たさで赤くして 歩いてます


母屋も屋根にも 綿帽子のような雪が


道の駅「マオイの丘公園」が 雪山をバックに輝いています


家の裏にあるビニールハウスに覆い被る雪


新年 遊び初め

2011-01-10 | 日記
新しい年の幕開けはとても穏やかで、一昨年暮れの妻噴火の後遺症が心に残る夫は
シンから嬉しそうに「ああ いい正月だー」を連発して過ごしていた。(脇がアマイっての)
妻のココロモチモもきわめて静かで、心の水面は磨きこんだ鏡の如し。がははは
大晦日は恒例、高齢静さん宅で紅白見ながら年を越す。
静さんも嫁の噴火の火山灰をかぶった記憶生々しく、「やー ことしは何んも無いねー」
と これまたシンから安堵の様子。不出来な嫁の心の天気が家族全体を揺るがす。ポリポリ。
元日は快晴の中 かずちゃんが大かぶ参りに来て、お家カラオケで福を呼び込む。
(家にカラオケがあればいつでも歌える)と思ったら去年はいっぺんも使わなかった。
歌い疲れた翌朝のテレビが皇室一般参賀のようすを映し出す。(ぴかぴかーーー!!)
「一般参賀ごっこしよう!」 「ターマもタチも一般参賀始まるよ!集まってー」
女ふたり 着飾って母屋の二階の窓に立ち 誰もいない山に向って手を振って遊んだ。報道陣はデジカメ持った夫だけ。。
「ニッポン中さがしても、子どもはともかく、一般参賀ごっこしてる50女はいないかもね~~」と得意になる。
過去世で幾度もお姫さまをやっていたらしいかずちゃんは、ひさしぶりに前世の魂が満足したようだった。
それならば次は うた会初めごっこ と 春の園遊会ごっこもするか!と年間計画盛り上がる。
そして一般参賀ごっこで気分が皇族の間に 暮れにやけどをして入院した平山さんの慰問に行こうとなり 
北野通りのラッキーで新しいシャツとパンツと靴下のお年賀を調達、「おかげんはいかがですか?」と上品に見舞った。
トドコオリなく新年の公務ならぬ口務を終え、「あーーーーーー遊んだ遊んだーーーー」と満々足で皇族解散となる。


地元”真生神社”に初詣

昨年12月に産まれた仔山羊と母レモン

昨年2月に産まれた ”サトルス”



雪が降ってまた降って 一面銀世界



タ~マ、一般参賀参拝?


冬景色 夕陽に染まり始めた木々