大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

我ままかずちゃんと函館サミット!

2010-03-28 | 日記
正月の飲み会で意気投合した女4名、函館元町での「熟女サミット」を企画。
「女だけ」のマル秘計画のはずだったが、なんとなく1人ふくれっ面の夫を
運転手として起用、JR代の経費節約に成功。結局男女混合宴会サミットとなり
静かにじっくり熟女サミットには10年早いか・・・50・60まだ鼻ったれ♪
行く数日前、議長国のトモコさんから「自分の枕とシーツ持ってきてーー」と伝令。
「この一言けっこう勇気いるんだよね!」かずちゃんよねちゃんと彼女に拍手喝采。
同じ時代をケンメイに真面目に生きてきた女達だからこそ通じ合う共通の何かが
発信された一言のその奥の諸々を自分自身の日常に重ねて、互いを愛おしむ。
到着するやいなやそのことをトモコさんに伝えると「ありがとー、この頃腰も膝も、足も
痛くて、皆が来るからって家中の掃除したら疲れちゃったの」「わかるわかる、気持ちわかるーー!!」
総勢7名再会を祝し乾杯!というとき、「コップじゃやだ!ワイングラスじゃないとワイン飲めない!」とかずちゃん。
用意されていたグラスに「かずちゃんひわちゃんワインこれに注ぐよ~」とよねちゃんが云った時だった。
一瞬シーンと時間が止まる。「かずちゃん、よそのお家でそいこと言わないの!」 ひわがたしなめるが
「だって!やなんだもん!」かずちゃん大真面目に半べそ状態。「もおーー!わがまま言わなーい!!!!」
「あるよ、あるよ、ワイングラスあるよ~~」とトモコさんがワイングラス2個を出してくれて治まる。一同苦笑して大爆笑。
それからひとしきり、かずちゃんの数々のわがまま実態をひわが演説。得意そうにニコニコ聞入るかずちゃん。
かずちゃんは、その時腹の中にあるものを「ぽん」とそこに出すだけ。だからこちらも「ぽんぽん」と返す。
思ったことを、思ったままに言い合える存在にはめったに出会えない。かずちゃんは神様からの大切な贈り物だ。
マオイの運河(長沼町)に旅の途中に羽休みをする白鳥。
”ひわ”の?才の誕生日をアップルパイで祝う。パイの上にハートが2つ

春だよ~!トト母ちゃん

2010-03-22 | 日記
このところ吹く風強く、ビニールハウスの脇に高く積っていた雪がぐんぐん消えた。
ハウス内の温度は日中の陽射で急上昇、凍っていた土が(ふっ)とゆるんだ。
とたん、メンドリが土を掘り返し、芽吹き始めた三つ葉やアサツキの根を蹴散らし
一日中我が物顔で土の中にいる虫を探す。妻の園である菜園は最悪な状況下。
鶏小屋の入り口が雪で封鎖された1月、夫が独断でメンドリを妻園に招き入れ、
「一羽しかいないんだし、いいだろう?外じゃかわいそうだ」というので許した。
拒否したところで聴く耳もたず。まるで鬼ババア扱いされるのも不本意だ。
メンドリだって換気の悪いハウスの中が特に嬉しいわけでもなかろうが、
夫が、そうしたいのだ。これで一冬の機嫌を損ねてもなんだからと片目をつぶった。
ケイフンが自動的に撒かれるわけだし、案外ウンよく土作りの一環になるか・・・と そろばんをはじく。
ところが、常に土の上で過ごしているメンドリが、フンは土の上(食堂?)を避け、板の間でするのだ。
「土の上でしなさいよーーーー!」と毎日言い聞かすが、耳も鶏目か鶏頭。。(ジツは鶏の哲学か?)
フンガイし妻のとさかは真っ赤っか。板の間のフンに灰をかけながら、夫の目を欺き日中はメンドリを外に出す。
ハウスの外は薪小屋。犬達が5匹でくつろぐ空間だ。いくら子犬のときメンドリが鶏小屋で育てたとはいえ、
キミとタチの体はメンドリの倍になり、空腹時 目の前にニワトリのお尻がプリプリすれば過ちを犯しかねない・・・・
オス犬ばかりの中で過ごす彼女は、ひるまず、5匹にスキを与えぬような気高い態度から緊張感が伝わってもくる。
ニンゲンの仕打ちに目くじら立てるわけでもなく、今、身を置くこの瞬間に全てをかけて生きているのか。。。
夕方ハウスに戻す。翌朝には「たまご産みましたけどー」と一声鳴いて、またフンをするメンドリに、かぶとを脱ぐ。
玄米を突くトト母ちゃん
少しでも早く春をと融雪剤を撒いた近隣の畑。

”サトルス”もお母さんと外に、でも大きなかぶの家族”きみ”が興味深深で見つめる
春を見つけた!川が雪解け水の声高らかに歌いだした!

初めての動物園!

2010-03-16 | 日記
旭山動物園は、高速を下りてから、大型バス同士ならすれ違えないような細い
田舎道を走って山を登り、東門に到着した。(けっこうローカルで好感度アップ)
世話係の松村さんがマイクで一通りのスケジュール案内をしてくれた後は、
皆、みごとにさっさと動物園の中に消えて、なんの予備知識もない夫と私は
案内板の前で目を泳がす。「まずゆっくりお茶飲むべ」と夫がいい、即座に同意。
あべひろしの絵本の原画等を置いてある小屋で熱い珈琲を淹れてもらいながら
早速店員の若い女の子たちに、駄洒落で戯れる夫を(びょーきだ・・)と
冷ややかな感情で対応すること常だが、今日は暖かく見守れる自分がいる。
(これも動物だ・・)と思えば気にならず、というものか。本日の悟り。来た甲斐有り。
ペンギンのお散歩が始まる時間だという案内につられて、わたしたちもその列に並んだ。
お散歩通路の両脇に人、人、人が長い長い行列をつくって、ぺたぺたとゆっくり歩いて来るペンギンを待つ様は
(こっちがどーぶつえんじゃないのか?!)と錯覚しそうになるほど個性的な面、面、面が並んでいるのだった。
ようやくやって来たペンギンの顔はどれも同じにしか見えないが、人の顔は驚くほど個性が際立っており、
そのイカツイ男たちも、斜めに構えた若者も、わがままそうな子供も皆「かあわあいーーい!!」と連呼しながら
ケイタイを持つ片手を一様に真っ直ぐ突き出してカメラに収め、自分の正面を過ぎたら一斉にどこかに散った。
いつまでも後姿を見送っているのはワレワレと少数派のみ。   (この場面どこかで味わったな・・・)
映画館でスクリーンに流れる音楽や文字を最後の最後まで見切って、場内の照明が点くまで席に座っているのは
そういえば、いつもほとんどワレワレのみだ。。。。。。みんな、そんなにいそいでどこへいく。。。。。。
「シークレットサービス付きでVIPみたい!!」

 「おーい、皆ついて来てるかな!」ボスが確認。
 子供や”早く前へ進め”と後ろから押すオス?
 泳ぐのが速くて ”おへそ”しか写らないよ!
 冬は雪遊びがたのしいなァ!!(若いヒグマさん)

おじじ、おばば、パパ、ママ、孫たちと!!

2010-03-07 | 日記
土曜日 朝8時半発で長沼17区会館前を大型バスで旭山動物園に向った。
年々加速する引きこもり癖を理由に、町内行事の諸々にもほとんど顔を出せない
近頃の妻に夫も匙を投げていた。動物園行きの回覧板が回ってきた時、
即、「動物園行く!」と言う自分の口に、耳を疑う。(ほんとに行けるのか??)
とギリギリまで自分を信じていなかったが、、、夫と共にバスに乗り込んだ。
車中、周囲に要らぬ気遣いを勝手にして、自分をヘトヘトにさせないようにと
布袋に毛糸と編み棒を持ち、「これで日常、平常心」とオマジナイ。
きっと春休みの子供たちで一杯でおじさんおばさんは場違いかも知れない・・・
が、しかし 大型バスの席を埋め尽くしていたのは、ほとんどおじじとおばばに
畑仕事が本格的に始まる前の父さん母さん。中学生が10名ほど落ち着いて着席している。小さな子が一人。
夫と並んで座るつもりで空いた席を探す。「ひわちゃ~ん、こっちこっち!!」と最後部から声がかかり、行くと
同じ班の渡辺さん(78歳)が「ここ、ここ、ここに座りなさい」と窓際に座らせてくれた。夫は若い子の辺りにちゃっかり。
ちょっとおめかしした顔見知りのおかみさんたちが、やはり連れ合いと離れて後部3列に陣取り、女学生気分。
出発するやいなや飴にチョコに裂きイカが「ほらほら食べなさい」と差し出され、動物園に着く前にモグモグタイム。
「あんた、引きこもってるって聞いてたけど、元気であんしんしたよー」と渡辺さんが私の手をさすってくれた。
ほんとなら、わたしがひとり暮らしの渡辺さんを気遣って時々様子観にでも行かなければならないのだが、
国道沿いの渡辺さんの家の前は、いつも整然と除雪され、夏ならこまめに草が刈られ、美しく整えられている。
それを見ると「元気だよ」と合図してもらっているようで、自分が元気になり安心して通り過ぎる。

雪の中の夕焼け
初めてかわいい女の子に抱かれてご満悦の”サトルス”
もう今年は雪解けで砂利道が顔を出したよ!!