大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

あとぴーでよかった!

2013-07-29 | 食生活
雨が2日続いて、作物は息を吹き返した。草はさらに我が物顔。
稲の花が咲いた。
今年は育苗段階、代掻き段階で失敗が続き、ガッカリを通り越し
≪この状態の苗がこの田でどう育つのか?≫という実験姿勢となる。
2度と同じ失敗を繰り返さないためにも、今年しかできない貴重な体験と腹をくくる。
毎日田の周りを歩いて観察しながら声掛けをする。
「根を張れ 根を張れ 深く深く」 
田植の前に気温が急に上がり、なかなか育たなかった苗が伸びすぎた。
植えたら根の割に体が重くてなかなか立ち上がらず 胸が痛んだ。
「ふか~くふか~く ねをはってーー!!」と祈るように毎日声をかける。
6月13日、「田植えを体験してみたい」と赤峰さんの食養研修会で知り合ったSちゃんが福岡から来た。
Sちゃん 体験どころか毎日5-6時間のさし苗を4日。そのあと毎日田んぼや畑の草取り三昧。
暑い日も風の強い日も、雨の日も、5枚の田の周りを1時間かけて祈りの声掛けを1ケ月半続けてくれた。  
「がんばれ」「ありがとう」「・・・」それぞれの田でその日その日で湧き上がってくる言葉も微妙に違うという。
稲に声かけながら、なんだかそれは 自分自身に向けられているように感じた と言った。
Sちゃんは30歳の乙女。子どもの時アトピーでステロイドを12年間使っていたが20歳でステロイドの
怖さを知り、断った。そのあとはステロイドで抑えられていた毒素が体中から噴き出し始める。
顔も汁でぐちゅぐちゅになり、両親も娘の顔をつらくて見れない。自分も鏡は一切見ない。
ベッドから立ち上がれなくなり2年間自宅で寝たきり状態。玄米を食べはじめ、添加物等化学物質を避け、
自分の食生活を意識しはじめた。岐阜のめだかの学校、熊本のタオ塾を経て大分の赤峰さんに巡り合う。
今年の4月参加した一週間のなずな食養研修会で赤峰さんに「あんたは治るよ」と言ってもらった。 
家で家事をして暮らしていたが、「自立する。北海道にいこう」と思い立つ。
8月からひと月間、美瑛町のアトピーの人が泊まれる宿に仕事を見つけた。
大きなかぶでひと月半 一緒のご飯を食べ、一緒に田畑の仕事をし、羊のシュンに草を刈って与え、
夕方4匹の犬たちに食事をさせるのがSちゃんの日課だった。
生まれて初めてレタスを生で食べた。あんまり美味しくて毎日山のように食べた。
どこでどんなふうに育っているか見たくなり、はるか農園に仕入がてら収穫にも行った。能動的だ。
ひと月出なくて当たり前だった運子が毎日毎日いっぱい出るようになった。
食べる量は多くはないから、腸壁についていた老廃物がどんどん剥がれ落ちるような出方だ。
玄米と根菜類主体の陽性食で締まっていた体が、未精白のうどんや分づき米や野菜たっぷりの食事と
日々の労働が ちょうど今のSちゃんに合っていたのだろうと推測する。
そして、なによりも 毎日が楽しい。女同士しゃべることは尽きない。笑って笑って食べて寝る。
大きなかぶで知り合ったKさんからSちゃんにメールがきた
「よいうんこが良い運を招き、よい塩がよい縁をつれてきます・・」と なーーーるほど うまいなKさん。
「あとぴーでよかった! あとぴーだから出会えた縁で 自分が好きになれた」とSちゃん。
「畑で自分の食べる野菜を作って暮らしたい。このアトピーの経験で人の役に立ちたい。」と夢を語る
素直で謙虚で働き者で、明るく前を向いて、堂々と歩き始めたSちゃんは誰よりも輝いている。

おおかぶ赤裸々日記

2013-07-29 | 日記
北海道も暑い。暑いが朝夕は涼しい。 贅沢だ。ホッカイドーは天国だ。
ウグイスと蝉がいっしょに鳴いている。
田植えして、田の草取って、畔の草刈り、ハウスのきゅうり・トマト・オクラ等の世話に
追われていたら、あっという間に真っ黒黒のおばあさん。シラガも増えた気がする・・・・
トマトときゅうりを吊って、ピーマンを支柱に結び、ようやく気持ちが一段落した。
とたん、疲れがどっと出て寝込む。頭痛と吐き気とだるーい感じ。
こんなときだけ1日中寝ていられる。いくらでも眠れる。昏々と眠る。
3日目、だらだらと起き上がりソファでごろごろする。
山になった洗濯物が気になるが、古い二層式洗濯機を回す気力が出てこず・・・
コインランドリーに気分転換がてら行くか、、と思ったが運転もまだしたくない。
無理はせず、この際だからと久しぶりに近所のえりちゃんちにお茶飲みに行く。
翌日、洗濯機を回す気になる。4回洗って4回すすいで、二階に運んで干す体力と気力が戻った。
そうして、ものすごく久しぶりに針を持ちたくなる。
30年近くはいている絣のモンペがボロボロ。手拭いを当てて補強。あと10年は大丈夫。
しかし復活の仕方が年々鈍くなる。からっといかない。 実態を認識して今後に処すこととする。
金曜日、完全復活。 るんるんと畑に行く。 みんなぐんぐん伸びていて親要らず・・・・
ふと、オクラの前のセロリに目をやる。なんとなくすねている。
よく見たら、スジスジでみずみずしさのかけらもない。毎日水やってるのにな。。。。
根元を掘ってみる。  あら、乾いてる。
セロリは水がたっぷり要る。 今までのやり方なら足りないのか。。。。。
おもいきり水を与えてから米ぬかをふって、刈って積んであった草を敷き詰めたら機嫌が直った。ごめん。
                 (久しぶりのおおかぶ赤裸々日記 妻版でした)

おやつ

2013-07-01 | 食生活
  穀物菜食のおやつで甘さを楽しむコツ
   糖質の多い素材を利用
   植物の根や種や果実には、でんぷんや果糖などの糖質がたくさん蓄えられています。
  糖質は、次のいのちを育むためにはなくてはならない養分だからです。
   でんぷんは熱を加えると糖質に分解されます。お米をご飯に炊いたり、サツマイモを
  蒸すと甘くなるのはそのためです。また、でんぷんは唾液に含まれる酵素でも分解され
  ます。でんぷんの多い素材を加熱調理し、よく噛んで食べると、自然な甘さを十分に
  楽しむことができるのです。
   根っこのものではレンコンや葛にでんぷんが多く、イモ類ではサツマイモ、里芋、じゃがいもの順となります。
  果菜では、南瓜がその筆頭。種ではお米や麦、豆、トウモロコシなどにたくさんでんぷんが含まれています。
   又、くだものには果糖がたっぷりなので、そのまま甘いおやつとして楽しめます。
  塩で甘さを引き出す
   穀物や野菜には、素材の数だけ甘さがあります。糖分だけの白砂糖とは違い、いろいろは養分が作用しあい
  ますから、相乗効果のある深い甘さになるのです。
   その多種多様な甘さをさらに際立たせてくれるのが、微量の塩です。塩の力が甘みをキリッと引き締め、メリハリ
  の聞いた美味しい甘さにしてくれます。
  生地にひと工夫
   ケーキやパン、クッキー、おまんじゅうなどの生地に、南瓜やさつまいも、人参、りんごなどを練り込んでみましょう。
  ほのかな甘みと、きれいな色味の両方が楽しめます。
   又、野菜やくだものを粉に混ぜることで、天然酵母を使わなくてもけっこうしっとりした焼きあがりになります。
  くだものの甘さを借りる
   ドライフルーツや果汁をうまく使いこなしましょう。
   レーズンや干し杏、干し柿などには、おひさまの力で甘さやコク味が濃縮されています。粉やご飯やソースに
  混ぜたり、柔らかく水煮したものは、そのまま甘いジャムに早変わり。もちろん、トッピングにも大活躍です。
   また、素材を煮たり葛を溶くときに、果汁を水代わりに用いると、甘くふんわりした仕上がりになります。
  果汁100%のリンゴジュースが何にでも合います。

                           からだの自然治癒力をひきだす「おやつ」大森一慧箸 より

  

番い?の鴨が ゆったりと 日向ぼっこをしている いいなあ~

        
         田んぼから 西に見える山にはまだ雪が見える