山口県防府市~女性税理士です ◆今日の日記◆

あなたの立場になって一生懸命考えます。

◆消費税2300万不正還付、ゲーム機器販売会社社長を逮捕

2007-04-14 23:58:14 | ニュースから
【Yahoo!ニュースより・4月11日記事】
『東京地検特捜部は11日、東京都新宿区、ゲーム機器販売会社「栄光」社長、河本侑里香容疑者(46)を消費税法違反などの疑いで逮捕した。

調べによると、河本容疑者は、都内の家電量販店で購入したゲーム機やデジタルカメラなどの一部を、香港や台湾などに輸出したように装った確定申告書を税務署に提出し、2005年3月までの1年間に、消費税約2300万円の不正還付を受けた疑い。

消費税は国内の取引だけにかかるため、国内で仕入れた商品を輸出する場合、仕入れ時の消費税は還付される。』

それにしても、脱税は納めるべき税金を逃れるので許せませんが、消費税の不正還付は、税金を納めないだけではなく【税金を騙し取る】のですから、もっと悪質だと思いませんか!
消費税は預かり金ですので、元々滞納処分も大変厳しいものとなっています。(滞納も許さないぞ!という感じ)
それを【不正に】還付だなんて。

一般のみなさんが医療費控除などで提出される「所得税の還付の確定申告書」などでしたら、税務署で申告書への添付書類の確認をされて、あらかじめ納めていた源泉所得税が還付になりますよね。
消費税の還付申告書は、添付書類の確認だけでは還付にならないんですよ。1件1件きちんと調査されてからになるんです。
よくあるのが、設備投資をした場合などですが、納税者側で保存している細かい書類まで全部調査を受けます。それほど消費税の還付に対しては厳しいのです。
 
今回は東京地検特捜部が動いていたのですね。
還付申告書の提出を受けた税務署だけの調査では、不正ははっきりしなかったのでしょうか?
もしかしたら、昨年新しいゲーム機の発売当日、外国人の「並び屋」が目立ったことがテレビのニュースで取り上げられていましたが、何か怪しい感じがするけど~って、素人の私でも感じていたのですが、それが東京地検特捜部の目には「きらりっ」と光ったのでしょうか?(考え過ぎ?)