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和諧号G2(CRH5)
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その154
5月26日(土)
あの名高い中国の高速鉄路に乗る。
G2上海虹橋9:00 南京10時7分 北京南13:46
所要時間4時間46分 走行距離1310km 平均時速275km/h 巡航速度300km/h
揺れも、振動も、騒音も無く実に快適。
G2は16両編成で一等軟座車二両、餐車一両、五号車は約十人分の座席を潰して車椅子用の場所が確保してある。その他は二等軟座車のようだ。
二等軟座の一輌定員は85人、同一等軟座は56人、
料金は二等軟座で555元、一等軟座は何と何と935元もする。
定刻に発車し、定刻に北京南駅に到着した。
多分、定刻運行の列車乗車は中国での初めての経験かもしれない。
中国の列車に乗る時は何時もキョロキョロと風景や、列車内を見回しているのだが、あまりの心地良さについウトウトしてしまった。
フト眼を明けると長江を渡っている所だった。
カメラを出す間も無く通過してしまった。上海から1時間16分。
壷井栄の「二十四の瞳」を思い出してしまった。
分教場のある岬から町まで始めてバスに乗った少年が、バスがどれ位スゴイのかを友達に説明するのに、町まで行くのに掛かった時間が、アンパンを一つ食べるよりも短かったと言うのだ。
何の事は無い。
余りの物珍しさに周りの風景に見とれ、口を開いたまま終点に着いたという事だ。
時速300km/hの和階号も小生に同じ気持ちにさせてくれる。
カップラーメンを作って食べる時間も無い程で、北京に着いてしまったと。