古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

蜀都 蝶や華は

2013-11-07 20:33:33 | 旅行

毛主席像(成都市天府広場)


瓦礫の山(成都市馬鞍路東側)
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その192

11月3日(日)
成都の馬鞍路の東側一帯に、蜀都の夜の蝶、華、蛾と呼ばれる小姐達が屯する小さな置屋が軒を連ねている一角があった。
そうです、過去形になってしまいました。
今、その一角が、完全に取り壊されてしまいました。
今、もう瓦礫の山だけしかありません。
同時に一大市民市場であったあの喧騒の路地も姿を消してしまいました。
数千人がざわめき、その日の食材を求めていたあの市場も姿を消してしまいました。
1Km四方くらいの一帯が、小さな壁に囲まれて解体工事の真っ最中です。
あの蝶達は何処へ行ったのでしょう。
何十、何百の蝶達は何処へ飛び去ったのでしょうか。
この寒空の蜀都の街で生き延びていけるのでしょうか。
只々、タダ哀れです。

成都の中心街近くの一角が1Km四方に亘って全て取り壊されているのです。
壮観です。
日本の地上げ屋など、足元にも及びません。
中国では市が、省が、政府が行っているのですから、何の問題も起こりません。
数千人、数万人が、家を手放し、仕事場を失い、立ち退いているのです。
だから、工期も短くてすみますし、費用も安く上がるのです。
来年には、高層住宅と立派な商場ビルが出来ているはずです。