うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評 ~ 父の椅子・男の椅子

2012年05月02日 | 書評
久しぶりの書評です。

約一か月ぶりのチョイスはこちら





「父の椅子・男の椅子」  宮脇 彩 著


今は亡き建築家 宮脇壇(ミヤワキマユミ)氏の長女 彩氏。
彼女が父が生前に集めた「名作椅子たち」とそれにまつわるエピソードをつづった内容となっている。


宮脇壇氏は生前、住宅の世界ではトップの建築家。

「美しいモノ」をこよなく愛する彼の世界観は、独特ながらも非常に興味深い。
いろんなモノに興味をもち、豊かな生活を提唱し続け、多くの共感を呼びました。


彼が数ある興味の中で、もっともエネルギーを注いだのが「椅子コレクション」。
生活に密着した、欠かすことの出来ない家具である椅子。

建築家らしいチョイスです。


高くて買えませんが、僕も椅子は大好きであります。
彼のコレクションの好みと、僕の欲しい椅子がほぼ一致していたのは嬉しい限りです。

欲しい椅子を順番にあげていきますと・・・


1. ザ・チェア (ウェグナー)

  Yチェアで有名なウェグナーですが、最も美しいのはこれだと思います。
  シンプルながらも存在感抜群! 上品かつ優美な雰囲気はその名前の通り、椅子の頂点です。
  たまーに家具ショップで見かけますが、50万以上の値札がぶら下がり、
  「お手を触れないでください」のプレートも一緒です。

2. エッグチェア (ヤコブセン)

  こちらも北欧デザインを代表するヤコブセンの代表作のひとつ。
  秀逸な座り心地、包まれる安心感。
  特別な椅子のひとつです。

3. ラウンジチェア (イームズ)

  座り心地、得られるリラクゼーション。
  その秀逸なデザイン、存在感。
  家具ショップにあると思わず近寄ってしまう名作です。
  我が家のインテリアとは合いませんし、高くて買えませんが「気になる逸品」
  
  高ーいマッサージチェアを買うくらいなら、ぜひこちらを置くことをお勧めします。
  得られる満足感、豊かな時間は生活を変えてしまうくらいのインパクトがあります。


4. シューズロング (ル・コルビジェ)

  窓辺に置いて昼寝をしたい。
  サイズも大きすぎす、オブジェのように美しい。
  そしてうっとりするような「寝心地」。
  最強の安楽椅子です。


途中から思いっきり脱線してしまいましたが、彼の椅子とそれにまつわるエピソードは
どれも非常に面白い。

何か面白いことないかなぁ・・・。
そんなモヤモヤをお持ちの方はこの本を読んでみてはいかがでしょうか。

そして自分だけの特別な椅子を一脚。
生活が変わること間違いなしです。


おススメ!



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