うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評 ~ 一流の思考法

2011年02月13日 | 書評
本日は書評です、今週のチョイスは

「一流の思考法 」 森本 貴義 著






オリックスからシアトルマリナーズと 一貫してプロ野球のトレーナーとして活躍する森本氏。
イチロー選手をずっと身近で見ながら感じてきたこと、自身が仕事の中で感じていること。

人の行動や結果は「考え方」次第で、内容も結果も大きく変わる。
その「思考法」を実例に基づいて紹介した本である。

イチロー選手はストイックなまでに自分に課題を課し、
それを実現するためにやるべきことを黙々とこなしていく。

『プロセス』をすごく大切にしている人だ。
そんな生き方が多くに人に感銘を与えているのは言うまでもない。

森本氏も同じ考え方。

 
・自分との約束をつくり、着実に実行する。その結果、新たな自信とプロセスが生まれる。  
   ~自信とは、自分との約束を守る事でしか生まれない。


この一文にすべてが集約されていると思う。

ぼくは「根性論」とか「体育会のノリ」といったものがあまり得意でない。

飲み会の席では「やるぞー」「気持ちだぁ!!」と熱い思いを語っている人々が、
実際には特に努力もしないで結果が出ないのを周りのせいにしている、なんてのを見ると

「この人たちには絶対負けたくないなぁ・・・」と思ったりする。

だから森本氏の考え方には心から「そうありたい」と強く思った。




・結果を生み出す 自分なりのプロセスを持っている人。
 失敗から学び取り、プロセスを改善できる人。


・結果重視は 不安定な結果を導く。
 プロセス重視は 安定した結果を導く。


・失敗は成功の糧。結果を出す人の共通ワード。結果は全て自分のせい。



・結果を最大化するには、無意識になる事。
  そのためには、自分との約束を守り、自信に変えること。


・真の評価とは、人の評価から生まれるものではない。
 人の評価はあいまい、それに振り回されるのはもったいない。



僕は自分でも嫌になるくらい【凡人】なので、もっと自分を律する努力が必要だなぁと思う。
【マイルール】を作り、もう一つ上のステップに行くために【愚直に】それを守る。

そう 

『自信とは、自分との約束を守る事でしか生まれない。』


イチロー選手にはなれないけど、イチロー選手みたいな努力はできる。
僕たち日本人は もともと すごくまじめな民族。

日本再生のカギは ずばり 『努力』という単純なことなのだろうなぁ。


2011年 ベストの1冊でした。