うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

中国 考

2010年02月11日 | 日記
昨日は久しぶりに仙台へ行ってきました。

わがリサイクル業界の東北組合連合会主催の、「中国マーケット検証セミナー」に参加するためです。


わが業界において、お隣の中国マーケットは一番のお得意様であります。

おととしのリーマンショックから最速で立ち直った中国が、今後も成長していくのか
マーケットとして期待してもよいのか・・・

そんな内容を3人の専門家を招いて検証していくといった内容です。


去年も同じような内容のセミナーに参加し、おおよその状況は理解していたつもりでしたが
今回もとても貴重な情報を得ることができました。


業界の専門的な話はさておき、面白いデータを紹介します。


中国という国は13億人の人口、広大な国土、4000年の歴史、と全てが「規格外」。

とくにこの10年の経済成長は目覚ましいばかり。

2003年にはGDPが日本の3分の1にも満たなかったのに、わずか7年で日本を抜き去り
世界第二位の経済大国に躍進したといえば、そのスピードがいかにすごいかがわかるでしょう。

でももっとすごいのが、まだまだ「発展の途中」だということです。


13億人を経済レベルで分けてみると

1. 富裕層  1千万人

2. 中間層  5億人  年収90万円前後  (日本の生活レベルに置き換えると400万前後)

3. 低所得層 7億人  食べるには困らない程度の人々。

4. 最貧困層 7千万人 電気、水道なし。 1日1ドル以下で生活する人々。



とくにこの中でも中間層がどんどん拡大しているそうです。

5億人の中間層ですよ! ヨーロッパがもう一つ出来るぐらいのインパクトがあると思います。

この人々が、家を建て、車を持ち、薄型テレビを持つ・・・
すさまじい規模のマーケットが存在しているというのは、言うまでもありません。

毎年高速道路が5000Km! ずつ造られ、どんどん内陸部へのインフラが整備されていく。
日本の高速道路が全長8000Kmだといえば、そのスピードがいかに凄いか判ると思います。


日本における中国の報道といえば、「ギョーザ事件」に「ウイグルの暴動」・・・と
ネガティブな部分が多く報道されている気がしますが、実体はすさまじい勢いで発展し続けているのです。


もうひとつ面白い話を・・・

富裕層1千万人の中には、超がつく富裕層もたくさんいます。

上海のデパートで「青森産」 超高級リンゴが5個入りでいくらで売られているか知ってますか。




答えは 8800元!  8800円じゃないですよ。

日本円にしてなんと 11万円! です。
日本の生活の感覚に置き換えると50万円!といったところでしょうか・・・。

こんな高価なものを、富裕層が富裕層へのギフトとして買っていくそうです。
ちょっと極端な例ですが、いまや中国とはそんな巨大な経済大国なんですよ。


国債基軸通貨が「ドル」から「人民元」に変わる日も、そう遠くないのではないでしょうか・・・。