うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評   ビール職人、美味いビールを語る

2010年02月01日 | 日記
本日は書評です。

今週は少し息抜きを・・・。





「ビール職人、美味いビールを語る」  山田一巳、古瀬和谷 著



キリンビールで、名ビール職人として名を馳せた山田氏が「おいしいビール」について
本一冊分語りつくす、という「ビール好き」にはたまらない本です。

図書館で目にとまり、迷わず借りてきました・・・。



山田氏曰く「ビールほど作り手の思いが、出来栄えに反映されるお酒はないといえます。」


麦芽、ホップ、などの原材料や、温度管理をはじめとする品質の機械的な管理、だけでなく
作るビールのことを思う「職人の気持ち」が出来栄えに反映されるのだという。

地ビールのような小さな醸造所ならいざ知らず、キリンビールのような大量生産の現場でも
確実にそのことが言えるのだというから不思議だ。


ビールをはじめて飲んだのは、今から20年近く前になるが「なんて美味しい飲み物なんだろう!」と感動したものだ。

そしてそれは今でも変わらず、全ての食品の中でビールが一番好きなのである。


その理由は「たくさんの職人の気持ちがこもった飲み物」だからなのだなぁ。
その思いが、舌であり、喉であり、脳に訴えかけてくるのであろう。(ずいぶん大げさな話になってきましたが・・・)


山田氏が自分の手がけた商品の中でも「文句なしの名品」と謳うのが「ハートランド」。

あまり店頭に置いているところがなく、なかなか飲むことができないが、
そんな話をしていたところ、なんと妻が買ってきてくれた。





ハートランド、久しぶりに飲みました。

すっきりしながらも、しっかりとした味。非常にバランスの良いビールです。
なぜこのビールが定番商品として、市場に根付いていないのかが不思議でなりません。

しかもこんなにおいしいのに「プレミアム価格」ではないんですよ。
飲んだことない方、ぜひお試しあれ。



山田氏は数年前にキリンを退職し、現在清里のとある小さなビアレストランに在職中だ。

そして、そこでしか飲めないビールを細々と作り続けている。


気になるそのビール、かなりの評判らしく、わざわざこのビールを飲みに遠方から多くの人が訪れるという。
近い将来、山田さんのビールを飲みにぜひ行ってみたいものだ。


今回は書評というより、「ビール談義」になってしまいました・・・。
来週は真面目に「書評」やりますんで、よろしくお願いします。