○○○○ 様
大魂祭が終わり、中間考査を迎えました。今を精一杯生きてほしいという気持ちを込めて、先人たちの言葉を贈ります。
やってごらんなさい
ああよかったと
人生の意味がわかるようになるものです 坂村真民
人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、
頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ 中村天風
君は君のままですばらしい
今を生きているんだから 南 修治
あなたはあなたのままですばらしい。だからこそ、もっと自分を信じて、持てる能力を発揮してみてもいいのではないでしょうか。期待しています。
平成16年10月13日
県立だいこん高等学校長 奥井太郎
この陣中見舞いは、1学期に欠点を取った科目が1つでもあった生徒に、中間考査1週間前に送ったはがきだそうです。
ということは、欠点を取った生徒が168名もいるんだ!!ふ~~ん、だいこん高校は厳しいんだあぁ~!
はがきには、一言も勉強するようにとは書いてないんだけれど、勉強したほうがいいかなと思わせる文章ですね。こういうはがきをもらうと、勉強する気になるんでしょうか。
奥井に聞けば、きっと「わからん」って言うでしょうね。だから、聞きません。
ただ、奥井からこんな話を聞きました。
朝、2年生の通用門で、「おはよう」「おはようございます」と自転車で通りすぎていった女子生徒が、戻ってきて奥井に言ったそうです。
「校長先生、はがき、ありがとうございました。」奥井は、そのときの女子生徒の笑顔が忘れられないそうです。
1ヵ月たった頃、2年生のある担任から2つの報告を受けたそうです。
男子生徒の母親から、はがきがとてもうれしかったと電話があったこと。女子生徒から、母親がはがきを喜んでいたと話してくれたこと、の2つです。
2年生の反応がいいようですね。
それと、校長先生に報告する先生も、いい感じですね。
また、この年度の卒業式の後、校長室を訪れた保護者がこんな話をしていってくれたとそうです。これは3年生のお話です。
「校長先生からいただいたおはがきを、仕事場の机のガラス板の下に入れて、毎日、見ているお母さんがいるんですよ。」
子供たち以上に、母親の心に、はがきは届いているんですね。
そういえば、はがきを一番始めに見るのは、たいていの家ではお母さんなんじゃないでしょうか。
そうか!だから、はがきなんですね。奥井のやつ、考えたもんだ。