はがきのおくりもの

 思い出したくなったら、ここに帰っておいで!!!
 元気を補給したら、顔を上げて、歩いて行くんだよ!

第23話 女子ソフトテニス部引退(H16.9.2発送) <9通 通算631通>

2006年09月19日 | だいこん高物語 2004

 表彰状
 女子ソフトテニス部 ○○○○ 様
 女子ソフトテニス部員として3年間、活動を継続してきたあなたの努力と熱意を認め、ここに表します。
 テニスを通して多くの素晴らしい人と出会い、あなたは、テニスの技術だけではなく、規律ある態度や学び取ろうとする真摯な姿勢、克己心など、様々な能力を手にしてきました。
 女子ソフトテニス部で培ったあなたの能力は、これからどんどん大きく育っていきます。自分の能力を活かし、充実した人生を築いてください。
  平成16年9月2日
  県立だいこん高等学校長 奥井太郎 



 女子ソフトテニス部は、この年、道州大会やインターハイに出場しました。

 女子ソフトテニス部は、毎年のように道州大会に出場している部です。それだけに、すばらしい選手に出会う機会も多いようです。
 彼女たちがどれだけ自覚しているかはわかりませんが、道州大会や全国大会に出場するようなハイレベルの学校や選手たちの姿を、じかに見、肌で感じることができるということは、大変な財産を得ていることなのです。

 一流のものを体験した人でなければ、何が一流かはわかりません。愛情細やかな家庭で育った人は、自然と愛情細やかな家庭を作ります。

 すばらしい人たちと一緒に過ごしていると、いつのまにか、自分もその人たちと同じようになっています。

 全国大会で活躍する人たちと同じ空気を吸い、同じ場にいるだけで、どうすればテニスが上手くなるか、何が自分にたりないかに気づいたに違いありません。

 奥井は、このことを自覚してほしいと願って、はがきを書いたんだと思います。



 さて、この9月2日に、奥井は、校長だより1号を先生方に出したそうです。
 夏休み中、いろいろと考え、始めようと決心したことの1つが、教職員向けの校長だよりだったようです。

 1学期中は、新しいことははがき表彰状だけにした、と聞きました。
 新たしいことじゃないと奥井は言ってましたが、教職員全員との面談を2回行ったってのは、新しいことに入らないんでしょうかね。ま、奥井は、1学期中はおとなしく、はがき表彰状だけをやっていたと言い張ります。

 さて、奥井は、2学期からいろんなことを始めようとするんですが、そのもう1つが、学校だよりの発行です。この辺のことは、校長だより1号をお読みいただいたほうが早いので、ご覧下さい。

 学校だよりを通して、奥井は、生徒たちに何を伝えたかったんでしょうかねぇ。奥井は何も言いませんから、よくわからないんです…。
 そこで、先日、奥井に聞いてみました。そうしたら、こんなことを言ってました。


「やりたいなあ、と思うことがあったら、まわりにやるぞって宣言してしまうといいんだ。

 まわりというのも、できるだけいろんなところで、いろんな人に発表してしまったほうがいい。
 そうすると、引っ込みがつかなくなるから、やる。自分を追い込むってことかな。

 それと、実は、まわりの人が協力してくれるんだ。人の夢は、応援したくなるのが人情。いろんな情報を寄せてくれるよ。

 夢は、人に語らなくちゃ、叶うことはないよ。
 夢を、自分一人の心の中に閉じこめておいちゃダメだよ。一人でコツコツやれるほど、普通の人は強くなんかない。

 私も、自分が弱い人間だって知ってるから、夢を語ることにしている。ただね、信じてもらえない夢もあるから、それは黙ってる。信じてもらえるくらいに夢が具体的になってきたら、話すことにしてる。

 生徒たちには、まわりに夢を語るっていう方法を知ってほしいなあ。

 でも、こうやって、くどくどと口で説明するのは、あまり好きじゃないんだ。

 ものいえば、くちびる寒し、秋の風………だったかな?」



校長だより1号   だいこん高だより「大魂」(仮称)の発行について   H16.9.2(木)

1 背景
(1) 学校自己評価制度に伴い、保護者や地域の人々との意見交換を行うためには、学校の情報を定期的に発信する必要がある。
(2) 教育の専門家集団である学校は、情報の洪水の中で困っている保護者や地域の人々に対して子育て(高校生育て)に必要な情報を提供する地域の発信基地となる必要がある。

2 目的
(1) だいこん高校の情報を提供する。
(2) だいこん高校の教育力を活かし、保護者や地域に対して子育て支援などの貢献をする。

3 対象
 だいこん高校の保護者や地域の人々を対象とする。

4 頻度等
(1) 月1回、原則として15日頃、発行する。
(2) A5版4ページ、カラー用紙とする。

5 内容の枠組み
(1) 1ページ目は、教育に関するコラムを教職員で分担する。
(2) 2ページ目は、だいこん高校の取組紹介を教職員で分担する。
 例:各種行事、各分掌から、総合的な学習の時間(起業家体験事業)、授業の工夫、部活動で活躍する生徒の声など
(3) 3ページ目は、高校生などの子供を育てる上でのQ&Aを教職員で分担する。
 例:各分掌や学年団などで分担して、「薬物乱用防止」「高校生の悩みとカウンセリング」「進路の決め方」「高校生の性」「高校生と恋愛」「コミュニケーション能力」「読書」「環境づくりと人間力アップ」「喫煙・飲酒」などについてQ&Aを作成する。
(4) 4ページ目は、だいこん高校のデータ紹介とする。
 例:部活動紹介、遅刻者数の推移、進路実績、学校説明会実績、各種アンケート結果など

6 編集方針
(1) 生徒の声を紹介する。出身中学などの情報も氏名とともに紹介し、保護者や地域の人々に身近な印象を与える。
(2) 教職員の氏名を載せ、人の見える学校だよりとする。
(3) 親しみやすく、わかりやすい紙面作り、文章を心がける。

7 配布先等
(1) 生徒を通して、保護者へ
(2) ホームページで公開
(3) 市内および近隣の中学校
(4) 市内および近隣の公共施設や自治会
(5) 保護者や後援会会員の仕事先など

8 担当
 当初は管理職が担当するが、今年度後半あるいは平成17年度からは渉外部が担当する。



 ちょっとした反対もあったようですが、もう「だいこん高だより」創刊号を作った上で提案したらしいんですよ。悪いことじゃないし、もうできあがっているんじゃ仕方ないってことで、認められたようです。もっとも、この年は、年度途中の提案だったので、担当する分掌が決まらず、奥井が全部、作っていたようです。

 配布先(1)~(5)がいいですね。どんどん外へ発信するといいですよ。高校って、何やってるか、外からじゃ見えないですから。

 創刊号は9月6日に出たんですが、1ページにある、奥井の巻頭言だけをご紹介します。校長だよりと重複しますが、ご勘弁下さい。



保護者・地域のための「だいこん高だより」創刊号(平成16年9月6日)

 だいこん高だより「大魂」をお届けします

 ○ だいこん高校の行っている教育活動をご紹介します
 ○ 子育てに関する情報をご提供します

 平成17年度からすべての県立高校に学校自己評価制度が導入されます。だいこん高校でも、保護者の皆さんや地域の方々と互いに意見交換をしながら、だいこん高校をよりよいものにし、生徒たちを鍛え育ててまいります。
 そのためには、まず、だいこん高校の教育活動について知っていいただく必要があります。そこで、だいこん高だより「大魂」を発行して、本校の様々な活動をご紹介することとしました。
 また、高校生を取り巻く状況は大きく変化しつつあり、多様な情報が洪水のように押し寄せています。ご家庭で必要とする情報を、わかりやすく親しみやすいものにして提供することも学校の役目であると考えます。そこで、本校教職員の専門性を活かして、子育てに関する情報を発信することとしました。

 教育というサービスを提供することで、入学を許可した生徒たちに付加価値を身につけさせて社会に送り出す教育機関が、高校であると考えています。だいこん高校は生徒たちにどんな付加価値をつけているか、つけるべきか、皆さんのご意見をいただきながら、よりよい教育活動を実践してまいります。
 生徒たちを励まし、ほめ、認めながら、生徒たちの能力を引き出してまいりますので、ご協力をお願いいたします。


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