表彰状
3年○組 ○○○○ 様
あなたは第3学年の学業において、大変優秀な成績を修めました。あなたの一年間の努力を称えここに表します。
努力する者は希望を語る
怠ける者は不満を語る
あなたが生きてゆく高度情報化社会では、勉強し鍛え抜いた能力が非常に大切です。
自分を信じて全力を尽くしなさい。
きっと夢や希望を叶えることができます。
あなたの幸せを心から祈っています
平成17年3月7日
県立だいこん高等学校長 奥井太郎
努力といったって、勉強だけじゃありません。学生時代は、勉強だけが努力って気がしますけれど、いろんな努力があるもんです。
この頃、奥井からもらったはがきを2枚、紹介します。その中に、勉強とは違う努力が見えると思います。
人を愛し続けることも努力ですし、顔を上げ続けることも努力です。
「努力」をからかったり、バカにしたがる傾向がありますが、そんな世の中を作ったのは、大人の私たちです。大人たちこそ、もっともっと努力しなければなりません。
もう少しマシな世の中にして、若い人たちに引き継いで、向こうに行きたいと思ってます。だから、このブログも頑張ってるんですけどね。
1枚目のはがきです。
ずう~っと死ぬまで好きでいてみよう
ずう~っと『愛してる』と言い続けたら
どんな夫婦になっていくのだろう
二十年以上も昔、生徒たちにこんな話をしたことを覚えています。のろけ話を聞かされた生徒たちはさぞ迷惑だったと思います。
「進路希望書に【結婚】と書いたお馬鹿な私に、大まじめに付き合ってくれて、
『結婚が希望なら、一生愛せる人を見つけなさい。そして、その人から一生愛される人間になりなさい。』
と一言。大切にしてきたこの言葉を、昨年結婚したスタッフにプレゼントしました。」
昔の教え子が、こんな話をホームページに載せてくれました。
2枚目のはがきです。
苦しいからこそ
声を出せ
顔を上げろ
2月5日、県大会に出場したサッカー部の応援に出かけました。古豪の○○南高校を相手に善戦しましたが、3対1で敗れました。
前半、2点目を入れられ、生徒たちが意気消沈したとき、「顔を上げろ!」と、顧問が大きな声で指示しました。声をかけ合い、顔を上げて、自分たちのプレーを心がけ始めると、攻めに守りに、いい形が何度も見られるようになり、一点を返すことができました。
どうしようもなく苦しく辛いときこそ、声を出し、顔を上げ、凛として、立ち向かわねばなりません。
今、私たち大人に求められている姿勢かもしれません。