はがきのおくりもの

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第43話 3学期皆勤者(H17.3.10発送) <59通 通算1514通>

2006年10月09日 | だいこん高物語 2004

 表彰状
 3年○組 ○○○○ 様
 あなたは平成16年度第3学期において、皆勤を果たしました。あなたのこれまでの努力とほんの少しの幸運を称え、ここに表します。

  私たちの人生は
  私たちが費やした努力だけの価値がある  モーリアック

 大人になったら何の皆勤をめざしますか。どこにどれだけの努力を費やしますか。決めるのはあなたです。
 あなたには素晴らしい価値があります。引き出すのはあなたです。
  平成17年3月10日
  県立だいこん高等学校長 奥井太郎 



 3年生の3学期は、3週間ほどしかないんですね。皆勤といっても、たったの3週間だけの皆勤です。
 しかも、通知票には、3学期の欄がなくて、「1学期」「2学期」「学年」だけなんだそうです。3学期だけの出欠一覧がないので、各担任の先生に、3学期だけの皆勤者を調べてもらったと、奥井はいってました。

 それほどまでして、どうして3学期だけの皆勤賞を出そうと思ったんでしょうか。一人でも多くの生徒にはがきを送りたかったんでしょうか。奥井に聞いてないのでわかりませんが、聞いたらどう答えるでしょうか。
 「送りたかったから」というような返事が返ってくるような気がします。

 さて、1年というのは、早いもんですねぇ。もう卒業です。奥井の思いや卒業式の様子は、明日、奥井自身に語ってもらうことにして、今日のところは、卒業式の式辞を紹介することにします。

 ツキを呼び、夢を叶える魔法の言葉、「ありがとう」「感謝します」「ツイてる」の話が印象に残ってますね。


【式辞】

 本日ここに、卒業を迎えた生徒の皆さん、誠におめでとうございます。
 そして、保護者の皆様、お子様の高校ご卒業、おめでとうございます。高校卒業を迎えるまでには、様々なご苦労があったことと存じます。長い間、本当にお疲れ様でした。

 本日ご臨席いただきましたPTA会長○○○○様をはじめ、ここにご参列の皆様や多くの地域の人々のおかげをもちまして、だいこん高校は、第29回卒業証書授与式をむかえることができました。心より感謝申し上げます。

 卒業生の皆さんは、今日から社会では一人の大人として扱われます。自分で決断し、自分の人生を自分の手で作っていかねばなりません。うまくいかなくても、苦しくても、自分が選んだ道です。人がいうからその通りにしたといっても、結局決めたのは自分です。人のせいにはできません。その覚悟を持って、人生を切り開いていってください。

 さて、この一年間、私は皆さんに「夢は叶う」という話をし続けてきました。
 この世の中にある人間が創り出したものはすべて、誰かが夢を描き、夢を追い、実現したものばかりです。人が空を飛ぶ夢を見たから飛行機ができました。携帯電話も車も、民主主義という社会制度でさえも、みんなが望み、夢を形にしたから、いまここにあります。
 皆さんが夢を持たなければ、日本は何も生み出さない、過去の遺産だけで食べていくつまらない国になってしまうでしょう。皆さんが夢を描くから、夢を実現する人が現れるのです。皆さん一人ひとりが、自分の夢を持ち、自分を信じて、夢を実現してください。

  私はしたい(I Want)と、夢を持とう
  私はできる(I Can)と、自分を信じよう
  私はやる(I Will)と、夢を実現しよう

このI Want、I Can、I Willの精神で人生を切り開いてください。

 ここまでは、この一年の復習です。今日は卒業生の皆さんにとって門出の日ですから、将来のための予習ということで、ツキを呼び夢を叶える魔法の言葉を贈ります。
 私はまだ半分程度しか使いこなせていませんが、いつも唱えていると非常に効果があります。

 魔法の言葉は、三つあります。

 「ありがとう」、「感謝します」、「私はツイてる」の三つです。

 「ありがとう」と「感謝します」は同じような意味ですから、どちらを使ってもいいのですが、使い分けると効果的かもしれません。

 「ありがとう」は、嫌なことがあったとき使おうと心がけてください。受験に失敗したときや、交通事故を起こしてしまったときなど、嫌なことがあったとき、歯を食いしばって「ありがとう」と言うのです。「ありがとう」の言葉は、不幸の連鎖を断ち切り、幸せを呼び込みます。

 「感謝します」は、良いことがあったときに使うことにしたらどうでしょうか。「今日、無事卒業できました。卒業させていただき、感謝します」とお父さんやお母さんに言ってみてください。感謝されることよりも感謝することのほうが重要で、ツキを呼ぶのは、感謝することのほうです。

 「私はツイてる」は、「私は運が強い」という言葉でもかまいません。毎朝、毎晩、「私はツイてる」と鏡に向かって言うだけで、本当に運が向いてきます。
「ツイてねえな」が口癖の人は、チャンスが巡ってきてもチャンスが見えません。
一方、「ツイてる」が口癖の人は、ツキをつかむことができます。 

 「ありがとう」、「感謝します」、「私はツイてる」の三つの魔法の言葉を皆さんに贈ります。この言葉を魔法の言葉にするか、ただの言葉にするかは、皆さん次第です。
 皆さんの活躍と成長を大いに期待しています。

 自分に自信を持って行きなさい。

 結びに、本日ご参列の皆様のご多幸を祈念申し上げますと共に、卒業生並びに在校生に引き続き温かいご支援をお願いしまして式辞といたします。

  平成17年3月10日
   県立だいこん高等学校長 奥井太郎


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