3/15 階段市道

　近くに、階段国道ならぬ階段市道があります。
　浦賀道の枝道で「八坂道」、昔の風情のある入口の階段は、松葉山が削られてマンションになった時に、コンクリートの階段になってしまいましたが、飯塚の屋敷墓（３０基位ある）のところで、不入斗（いりやまず）と逸見に抜ける方に分かれていて、逸見に行く方の出口の階段です。正面は、屋敷墓なのですがこの写真では解りませんね？
　ちなみに、現在車の走っている市道は、明治から大正にかけて日本軍が坂本・不入斗あたりに練兵場があり、戦車を通すために作られた道と聞いております。もっとも、その時代は車も少なく、荷車を馬にひかせて坂を上り下りしたことから、崖には馬頭観音が祭ってあります。
　坂本の交差点は、不入斗・逸見の他、鶴が丘から衣笠、大妙寺へ、また池上を抜け葉山に行く道とあちこちにつながっており、江戸時代横須賀村の重要ポイントであったことが忍ばれます。