シニアネット横須賀の生徒さんたちのグループ「友の会」を、実質立ち上げた小早川さんが癌で亡くなって、一年になる。以前肺癌の手術をしたそうだが、お元気そうだったのでよりショックが大きかった。
若いころは得意の英語で、社会の要人のサポートをして世界を飛び回っていたようだ。私の知っている定年後は、その素敵な声で朗読や録音ボランティアをしていらした。
英国紳士張りのハイセンスで落ち着いた雰囲気を持つ方で、ウイットをまじえた「パイプのけむり」というブログを書いていらしたが、「いたずらの書き込みが有るから」とすべて消してしまわれた。煙草は吸わない方だった。そのうち、「またブログをはじめたよ」と「おじいさんの古デスク」をUPされたのは、国際結婚をされた娘さんの妊娠を知ってのことだろう。最後のブログには、お孫さん誕生の喜びであふれている。
一昨年、忘年会の後「検査入院する」と言われて分かれたのが、最後となった。お葬式は彼の遺言で、ほとんど身内のみでこじんまりと、ハープの生演奏の中お別れをしてきた。物静かで、それでいて頑固と言われるほど芯の強い彼らしいお葬式だった。今頃彼は風になって、世界中を吹きわたっているだろう。