茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

都万目地区の「荒神さん」

2009年02月06日 | 気まぐれ日記
写真は隠岐の島町役場が提供するカレンダー付き壁紙ですが、今月は昔から続く伝統行事でもある都万目地区の「荒神さん」です。
現地ではこの行事を「綱打ち」と呼び毎年この時期に行いますが、実はこの都万目地区は私の生まれ育った集落でもあります。
今では高齢化により集落のあちらこちらで空き家が目立つようになりましたが、地域の人たちの手でこの伝統行事をしっかりと守り続けている。

ご覧のように藁で作った大蛇ですが、地区の男衆が朝から集結して作り上げ、完成すると山の中にある地域の神社へと運び奉納する。
写真は完成した大蛇を今まさに神社へと担いで運ぶところです。
このアングルでは顔がはっきりとわかる人は少ないが、各人の身体つきから想像したら誰であるのかほぼ見当がつくのが凄いでしょう?(笑)

自分が生まれ育ったこの都万目地区は、島のほぼ中心にあたり四方を山々に囲まれ、隠岐の島町のなかでも一番の豪雪地帯?とも言われておりますが、私たちが子供の頃と比べたら雪の量は極端に少なくなっている。
集落への道程は西郷の中心地からは車で20分少々の距離です。
小川のせせらぎはあくまでも清く、集落を被っている山々は四季折々にその表情を変える。
言うなれば辺鄙なところではあるが、自分が生まれ育ったこの地が大好きである。