茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

開幕

2009年07月31日 | 気まぐれ日記
♪ハァー春のはじめに この家旦那さまサー 七福神がお供してコラ 俵積みに参りた

ご存知、青森県の民謡「南部俵積み唄」ですが、テンポが良くてお目出度い歌詞がふんだんに出てきます。
結婚披露宴などの開幕にはもってこいの曲で、その上に踊りを添えると更に映えます。
そう云えば最近では結婚披露宴や尉問のときの開幕ではこれを多用している(笑)
よく一緒になる零細企業の?4人だけのメンバーですが、いつも賑やかにそして自分たちも楽しみながら演じている。
自分たちが楽しく演じないと見る人聞く人には伝わらないと思うから・・・

このメンバーは唄・三味線・踊り(2名)計4名の超零細企業?であり、一人一役なんて夢のまた夢だ(笑)
メンバーの中の紅一点でもある踊りのSachiさんは、今までは一役のみでしたが最近では熱心に太鼓に取り組んでおり、彼女の正式デビュー?も真近いことと思います。

今ではオファーも増えて(と云ってもほとんどボランティアですが)一緒にやる機会も多くなった。
グループの名前を考えなければと思う今日この頃ですが、なかなか良い名前が浮かびません。
こうなれば一般公募も?視野に入れないといけないかな?(笑))))

ラムネ

2009年07月30日 | 気まぐれ日記
子供時代の昔懐かしい夏の飲み物と云えば「ラムネ」ではなかろうか?
この時期になるとスーパーはもとより個人商店にも売っているので、一昨日の夜に買って飲んでみました。
なんだか昔の味とは少し違うような気がするのは私だけであろうか?
今のほうが少々洗練された味となっているように思えるのだが?・・・
いずれにしても子供の頃の懐かしい味がする。

写真のラムネは製造元が広島県福山市の某メーカーとなっている。
瓶にはなつかしいふる里の味「ふるさとラムネ」と明記し、創業がなんと!明治30年創業となっているので、有に110年を越える歴史を持っている。
原材料名は果糖ぶどう糖液糖(どんなもの?)・酸味料・香料のみとなっているが、製造方法にいたっては各社それぞれ企業秘密でもあろう。

瓶の形もユニークであり、飲む際にはうまい具合に中のラムネ(ビー玉)が瓶の口をふさぐようにできている。
この形や構造を考え出した人はすごいと思う、いったいどんな人であろうか?(笑)
また最近では開けるときに口をふさいでいるビー玉を押し込むとき、うまい具合に道具ができているが、我々の子供の時代には開けるのに大変苦労したような思い出がある。
ラムネというネーミングも中のビー玉からきていることは、容易に想像がつきますよね。
ここのところ毎日のようにぐずついた天気が続き、今だに梅雨明けしていない当地ですが、照りつける真夏の太陽のもとで呑むのが似合う?飲み物ではなかろうか?

花火

2009年07月29日 | 気まぐれ日記
夏と云えば照りつける太陽と花火ですが、今年はどう云う訳かまだ梅雨明けとならない。
平年であれば7月後半ともなれば梅雨明けしているはずですが・・・今日も雨だ、天気予報では山陰地方は明日から3日間は曇り時々雨の予報です。
太陽が顔を覗かせるのは来月2日以降、従って梅雨明けは8月2日過ぎとなることは必至である。
最近では“なんだか地球がおかしくなったのでは?”との声をよく聞く、まさか今年の梅雨明けは立秋を過ぎてからなんてことはないでしょうね(笑)

さて、今年は1町(西郷町)3村(布施村・五箇村・都万村)が合併し新生「隠岐の島町」となって5年目を迎えた。
合併5周年の記念事業としてお盆の8月14日に西郷湾にて花火大会が開催される。
14日に設定した理由はお盆の帰省客が最も多い日ということらしいが、問題は天候だと思うので何とか晴れであって欲しいものだ。

三味線糸

2009年07月28日 | 気まぐれ日記
繭(まゆ)から三味線の糸になるまで、様々な多くの工程を経て我々の手に渡ります。
あまり詳しくは知りませんでしたが、ネットで調べてみて大変な作業であると感じました。
以下にその工程を簡単に紹介します。

1.繰糸(くりいと) 繭一つから1本づつ出ている繭糸を集束して生糸を作る。
2.寸法取り 一定の長さで結びをつけていく。
3.合糸(ごうし) 5本の糸を集めて一つに巻きかえる。
4.目方合わせ 1本に撚り合わせる原糸の量を決定、原糸の大きさは一定ではないので、撚り合わせる量 は糸の本数ではなく重量で揃える
5・撚糸(ねんし) 糸をそのまま、あるいは数本合わせて撚りをかける。
            (太さによって撚る回数が違う)
6.染色(せんしょく) 三味線の糸は昔から楽器との色合いを考え黄色に染められていた、その染料にはウコンの 根茎からとられるウコン粉を用いる。           
7.糊煮込み 撚り合わせた糸どうしを接着する、薄く削ったカキ餅を煮溶かして濾した糊餅と一緒に糸を煮込む。
          (餅の粘りが糸の接着力を強める)
8.糸張り~乾燥 糸を引っ張りながら柱にかけていき自然乾燥させる。
9・節取り~選別 糸に残った節を削り取る、肉眼では見落とす場合があるため指の感触を頼りに探り当てていく。
            (小さな小さな節でも弾き手の指にかかって演奏の妨げになる)
10.糊引き~乾燥 糸を糊に浸して表面をコーティングし乾燥させる、このとき、糊が薄いとすぐに剥がれて音に張りがなくなり、厚すぎると糸は丈夫でも音が響かなくなる。
11.切断 定められた寸法に糸を切断する。
12.紙付け~糸巻き 竹制の筒に巻き取って形をつけ、筒を抜き取り紙で巻きしめる。

以上のように複雑な工程を経て三味線の糸が完成する。
“蚕の繭からできる糸は生き物である”切れた糸をゴミ箱にポイなんてできませんよね?
以前にもブログに書きましたが、私は三味線を始めたときから糸を捨てたことはありません。
旅先でも必ず持ち帰ります。
    

2009年07月27日 | 気まぐれ日記
三味線の糸を仕入れました、一の糸・二の糸・三の糸(ナイロン)これだけで〆て21660円也!少々痛い出費だ(笑)
三味線の糸は切れたら取り替える、誰しもそのように思いますよね?
確かに以前は私もそのようにしておりましたが、いつの頃からかほとんど切れる前に取り替えるようになった。
理由は糸が傷んで切れる前になると極端に音が悪くなるから、そして舞台に上がる前には新たな気持ちで気合いを入れるためにも取り替えることが多い。

糸を取り替えたときには誰でも「糸伸ばし」をしますよね?もちろん私もそのようにします。
ところがどっこい!(笑)今や日本を代表する三味線奏者の本條秀太郎師は糸伸ばしをしません。
今までNHKの民謡番組等で師と楽屋を同じくする機会が何度かあり、三味線についてのあらゆる話やアドバイスなどを頂きましたが、“糸を取り替えたときには伸ばさない、弾きながら伸ばして調弦する”とのこと・・・
とてもじゃないが私には絶対にできない芸当でもあります。

出雲市民会館での「それいけ!民謡うた祭り」のリハーサルの折に、ひな壇に師と一緒に上がっていたときに、ピシッ!という音とともに師の三味線の二の糸が切れました、私なら一大事とばかりに慌てふためく場面ですが、師は何事もなかったかのように懐から糸を取り出しあっという間に取り替えた。
またその取り替える動作の早いこと!まさに流れるような見事な手さばきでありました。

職人の手によりこの三味線の糸ができるまでの工程を詳しく知りませんでしたので、色々とネットで調べた資料が手元にありますので次回に紹介したいと思います。

ゆかりコンサート

2009年07月25日 | 気まぐれ日記
今日は隠岐の島町出身の民謡歌手ゆかりこと岩佐ゆかりさんの「ゆかりの音返し(おんがえし)」と題したコンサートがあり、我が西郷民謡振興会も応援に駆けつけました。
民謡界の大御所でもある斎藤京子師のもとで、4年間の内弟子修業を終えてこの春に晴れて一人立ちすることになった彼女だが、云わばこれからがプロとしての正念場でもあり頑張って欲しいものだ。

写真はコンサート終了後の打ち上げの席で、斎藤京子師のご主人で細三味線の名手でもある斎藤徳雄師と・・・“ブログにお名前と顔写真を出してもいいですか?”との私の問いに“どうぞ!どうぞ!”とのことでしたので・・・

第一部の我々の出番が全て終了し休憩時間に着替えを済ませ、第二部のゲストコーナーは最初から客席にて観賞した。
数少ない民謡名人位に輝いた斎藤京子師の唄はさすがであった、経験に裏打ちされた練れた節回しで唄に余裕と遊びがあり、舞台に登場しただけで威厳を感じさせた。
伴奏者の立場として斎藤徳雄師のバチ付けを興味を持って拝見したが、細三味線の名手と言われるだけにこれまた絶品であり、我々とは基本的にはバチ付けが違うとは云うものの大変勉強になった。
何とも表現し難いバチの「タメ」と「間」そして独特の「音色」素晴らしいです。
師とは何度か東京でもお逢いし面識がありますので、打ち上げの席でお話をさせて頂きましたが、“独特な間の隠岐の三味線は難しい、地元の人の前で隠岐民謡を演奏するのはイヤだ(笑)”とのことでした。

いかにプロと云えどもそうなのだから、やっぱり民謡とは唄も三味線もそこの地元のものであるとの認識を新たにした。

無くて七癖・・・

2009年07月25日 | 気まぐれ日記
「無くて七癖 有って48癖」人にはそれぞれ癖があるといった例えです、自分の癖は自分では分かりにくいと思うのだが・・・ところが最近ではビデオカメラの普及により自分の癖がよくわかるようになりました。
演奏中での自分の癖は、少々小首を傾げ右足でリズムをとる、緊張する場面に遭遇すると口を真一文字に結ぶ(唇を噛みしめる)、気分が乗ってくると身体が揺れる(お尻が浮き上がる状態になる)以上だと思う。(もっとあるかな?(笑))

ある友人は“お前は演奏中の表情が堅過ぎる、もう少し笑顔があったほうが良い”と云うのだが、演奏中に笑顔はどうなのかな?と今でも思っているので、忠告は右から左へと聞き流している(笑)
今更ながらビデオとは便利の良いものだと思う、時折自分の立ち居振る舞いをチェックしてみれば、あそこはこうしたほうが良いとかがよく分かるので貴重だ。

こう見えても?自分なりのこだわりを持っている、演奏ではパイプ椅子に座る機会が多いが、椅子にはあまり深く掛け過ぎないように気をつけている。
背筋を伸ばしてお尻を椅子の半分から前に掛けたほうが見た目が良い、いわゆるハンケツ?状態で座ることだ(笑)
目線は上でも真っ直ぐでもなくやや下向き加減にするほうが良いと思う。
まだこだわっていることもありますが、ボロが出そうなのでこの辺で(笑))))

カラス

2009年07月24日 | 気まぐれ日記
最近何かと所用がありここ3~4日ばかり畑を覗いていなかったところ、昨日は兄から電話があり“トマトや胡瓜がカラスの被害に遭っている、網でも張ってカラス対策をしないとダメだぞ~”とのことだった。
奴らは賢いので青くてまだ熟れていないトマトには目もくれず、色づき始めると突いてしまうようだ。

そういうことで昨日は畑に出掛けることにしたのだが、いつも私は重役出勤?午前10時~11時の間です(笑)
兄はいつも朝早くから出勤?している、いつもの時間に行ってみると兄は畑に出て小豆を蒔く準備をしていたので、作業服に着替えて一緒に小豆の種蒔きをした。
終了後には兄に手伝ってもらい写真のように、胡瓜・茄子・トマトの周囲に網を張り巡らせてカラス対策をした。

カラスよもうあきらめろ!今後はお前たちの好き勝手にはさせないぞ!(笑)

皆既日食

2009年07月23日 | 気まぐれ日記
昨日は一日中「皆既日食」の話題で持ちきりでしたが、皆さんの所では見ることが出来ましたか?
太陽と月が織り成す幻想の瞬間とも云われている皆既日食とは・・・太陽が月によってすっぽりと隠れ、あたりが瞬く間に暗くなっていく現象だそうです。
宇宙の神秘ではありますが、○○だそうですと書くくらいですので、自分もそんなには興味がありません(笑)
今回のように日本で見られるのは46年ぶり、次に見られるのは26年後の2035年とのことですので、皆さんこぞって長生きしましょうね~(笑)

何の世界でもマニアと呼ばれる人はいるものですね~!
今世紀最長の6分25秒という皆既日食を見るために、皆既帯の中心線付近に位置する、鹿児島県はトカラ列島に浮かぶ島「悪石島(あくせきじま)」にどっと人が押し寄せたそうだ。
日頃は人口が70人前後の島の住民はさぞや驚いたことでしょう。
ところが昨日の悪石島は激しい雨と暴風に見舞われ、皆既日食の観測どころかツァー客は島の小中学校や診療所そして民宿など屋内に避難したそうだ。

それにしても悪石島というのは初めて聞いた島の名だ、島国日本ですので自分にとってはまだまだ未知の?住民島が数限りなくあるだろう。
隠岐は四ツの住民島からなっていますが、ほとんどの人にとっては未知の島であるだろう?
その未知の島「隠岐」は、歴史と民謡の島とも云われており素晴らしいところです。
全国の皆さん隠岐の島にござらっしゃい!(おいでください)お待ちしていますよ~!

DNA

2009年07月22日 | 気まぐれ日記
7月8月両月の夏季限定ですが、隠岐~伊丹間にジェット機が就航します。
写真は17日に伊丹からの初便を迎えたセレモニーで、隠岐の園児たちが繰り広げたしげさ節の「鍋蓋踊り」ですが、どうですか!この腰の入れ具合は?将来が楽しみでもあります(笑)

♪隠岐は絵の島 花の島 磯にゃ 波の華咲く 里にゃ人情の 花が咲く

隠岐の子供たちは生まれながらにして、しげさ節(民謡)のDNA?を持っているかも知れません。
唄・三味線・踊り等々は、こと民謡に関して云えば、その土地で生まれ育った者には敵わないと思う。
唄に関して言うなれば“民謡とは方言である”と思う・・・方言は故郷(くに)の手形であり宝物だ。
三味線や踊りに関して言えば、その土地の匂い雰囲気ではなかろうか?

全国各地の地元の人の唄や三味線を聞いて最近感じることは、そこの土地独特な「リズム」があるように感じる。
だからそこの土地で生まれ育った人の唄や三味線には心を打たれるのだと思う。