今日の▲御神楽岳も、いつかはと気になっていた山であるが、やはりその急峻さと体力的な面で、やや敬遠気味でもあった。
[奥に▲御神楽岳方面]
時期的にも標高的にも、紅葉と展望が期待できる今回に登ることにした。
登山口に着くと、いかにも前夜泊というクルマが一台停まっていた。
ここの室谷ルート登山道は、以前の危険極まりないルートと対照的にブナ林の中を安全ではあるが、稜線に出るまで展望がなく、足場のぬかるんだ長い登山道であった。
最初は色づき出したブナ林の気持ち良い登山道であったが、いつまでも続かなかった。
特に、その滑りやすい泥んこ登山道には、閉口であった。
[ドロンコ祭りの登山道]
とうとう何を焦ったのか、登りで足を滑らせ、そのドロンコに両手と両ヒザを突いてしまったのである。
[あっ~!不覚にも両手と両ヒザを突いてしまった]
こんなのは今までで初めてであります。
昨日湯之谷で洗濯したばかりで、ガックリでありました。
滑った後すぐに稜線に出たから、なおさらであった。
でも、ここからは一転、素晴らしい展望に目を見張るのである。
[▲御神楽岳山頂方面]
[これも▲御神楽岳山頂方面]
まず目につくのが、御神楽の代名詞となっている、スラブを一面に流したような大岩壁の様相であった。
[右側に▲御神楽岳山頂、左側に大岩壁]
ここに紅葉模様と陽が射せば、その様相に迫力が加わるのである。
カメラ撮影でなかなか進まなくなりつつも、だんだんと目指す▲御神楽岳山頂が望まれてくる。
こちらも紅葉に彩られて、素晴らしい。
ここで一組の夫婦連れに追い抜かれた。
そうして、稜線を巻き込むように▲御神楽岳山頂に到着した。
[▲御神楽岳山頂]
ここも、全方位の大展望である。
尾瀬の名峰▲燧ヶ岳と▲至仏山に挟まれた▲会津駒ヶ岳や▲奥白根山や▲男体山などの日光連山と素晴らしい。
そして、うわさの大岩壁が目の前に広がっている。
[▲御神楽岳山頂のパノラマ]
時々陽を浴びながら、その迫力を増す。
しばらくして所沢の先発車両の方が、次のピーク福島側の▲本名御神楽岳をピストンして戻ってきた。
そうして四人で山座同定が始まった。
どうやら地元の方より、何故か遠出の者の方が詳しそうだった。
[左側の▲奥白根か▲男体山?と右側の▲燧ヶ岳に挟まれた会津駒ヶ岳]
[中央やや左側に▲守門岳]
撮影を忘れて、こんな時間が一番楽しいものである。
その後、あと単独二人の方が登って来ただけだった。
[何だかみんな、去りがたそうである]
それでもみんなが下りた後で、少し奥に進んでみた。
[奥のピークが▲本名御神楽岳]
一通りを撮影して、最後に下山することにした。
大岩壁を最後に、ドロンコの尾根下りに気を付けながら下った。
下山後は遅くなり、何処で入浴出来るか迷った末、途中でダメもとと電話聴取した近くの「みかぐら荘」に向かった。
ところが、まだツキが有るのか、ここが素晴らしかった。
思ってもいなかった手の込んだ夕食にもありつけたのである。
しかも、ご飯お代わり自由に入浴料半額とサービス満点で驚きである。
こうして満足感に浸りながら、福島の道の駅「尾瀬街道みしま宿」まで走り、そこで車中泊にしました。