失われた時を求めて

2009-06-24 17:46:05 | 文学
マルセル・プルースト(Marcel Proust)が生涯をかけて
書いた長編小説。ジェームス・ジョイスの「ユリシーズ」
と双璧と言われる20世紀を代表する作品である。

私が30歳くらいの時、友人であり詩人の
「みえのふみあき」氏から薦められた・・・
ところで、「みえのさんは読んだのか?」と尋ねたところ
当時、まだ読了はしていない(笑)ということであった。

あ~あれから月日はサラサラ流れて二十年近く経ち、そろそろ
取り掛かろうかと考えている。いまさらという感じでもあるが、
いまこそという気概もある。

きっかけは、最近「スノビズム」という言葉を唐突に思い出したことと、
例の「1Q84」を読んで「現実は記憶の中に作られる」という円環的時間
の解釈と「無意識的記憶」について勉強したくなったからであり、はじめて
三人称で書かれたと思われる村上作品には少なからず啓蒙された。

この作品は、ベルエポック時代のスノビズムを徹底的に描いているという識者の
見解がある。「サロンに集まる俗物たち」が辛辣に描かれているという・・
自分自身もそうであり、こんな時代だからこそ今一度、スノビズムを咀嚼したい
という気持ちが高まってきたのかもしれない・・・

そして、自身に蓄積した毒を吐ける場所(ブログを書くこと)を示唆してくれた
YP氏には改めて謝辞を申しあげたい。謝々!

1991年にバブル経済が崩壊し、「失われた10年」と言われてからも久しい
事実、私儀、未だにバブル経済の遺物を背負っている。

全13巻、本年中の読了を課題としようと思う。
ちなみに、来年、私はめでたく4回目の年男になる予定である。

7-11 ヤな気分

2009-06-24 13:34:44 | 社会
独占禁止法関連の事件は、
ボクの専門分野に近いので・・
セブン・イレブンがフランチャイズの弁当値引き販売を制限
していた問題で公取委が排除措置命令を出した。
至極当然である。

このことは単に「もったいない弁当」の問題ではない。
そもそも、なぜコンビニの商品はすべて定価で売っているのか?
フランチャイズ契約には定価販売の義務はないので、例えば、
すべての商品を半額で販売してもFCオーナー側の自由である。

つまり、今回の事件は独禁法に抵触する「再販売価格維持行為」であり、
換言すれば、国はその行為をずーっと30年くらい黙認しコンビニ業界を儲け
させてきたのである。
業界といっても、それは本部(フランチャイザー)だけで、FCオーナー
(フランチャイジー)側は、一方的に不利な契約で奴隷のように縛られてきた。
この契約自体が公序良俗違反の可能性があるのであるが・・
従兄弟がFCになったことがありますが、家族総動員の上、まともに睡眠時間も確保できない、
それはそれは過酷な労働条件でありました。

「この辺りには他にコンビニが無いので有利ですよ」という甘い勧誘文句に乗せ
られ、なけなしの蓄えや親戚縁者から借金してやっと出店したら、
三月も経たぬ間に、配送の効率を上げるためと詭弁し、
近所に同系列の直営店がニョキニョキ出現するのである。たまったものではない!
ほとんど詐欺のようなビジネスモデルである。

売れ残りが返品できないのであれば、
ロイヤリティは定価から原価を引いた粗利に対して加算されるので、
半額で売ってもFCオーナー側が本部に支払う額は変わらないはずである。
したがって、安売りしたからといって本部は損しないのである。

では、なぜ安売りを制限するのか。その理由は、他店や他コンビニFCとの
価格競争が始まることを恐れているのだ。
しかし、自由経済のなかでは、価格競争をすることは至極当然の市場原理なので
あるから。セブン・イレブンも殿様商売はここまでなのである。
いまどき、いくら売れ残りであってもまだ食べられる食物を捨てるなんて世間が
許さないし、はやく、MやKといったファストフードにも普及して欲しいもんです(個人的な希望です)。




五月晴れ!

2009-06-24 08:58:52 | 社会
しかし、東国原知事の要求はウイットに冨み
彼のポジションと政治理念、そして国政の衰退理由の
本質を突いた素晴らしい呈言でありました。
「脳みそがフル回転しちょる!」と感じさせる、
古賀氏に対してもとてもスマートな対応でした。

正直、失礼ながら知事がここまでノーブルな人だとは思って
いませんでした。自分の政治手法に確信を得たことも今回の
発言に繋がったのだとも感じます。一朝一夕で得られる言葉では
ありません。練りに練り上げられた真剣ギャグです。

さすがの靖国遺族会集票係の古参議員も面食らってましたね。
もう、人寄せパンダ借りなんて通用しないよ。政府与党も背に腹は代えられ
ぬ緊急事態なのでしょう。恥ずかしながらの地方詣だったのでしょう。
したがって、そんなこと充分承知の上でも甘い汁を吸いたい
地方の首長が沢山いるということも明白になりました。

それを、まあマスコミのチョイスもあるでしょうが・・・
ただ高圧的に否定する脳ミソまで筋肉質の松浪健四朗氏、

「あほか」と一蹴する笹川尭氏・・博打のテラ銭で天下り財団を
ようけ作ってバッジもらったアンタには分からんやろう(^.^)
「バカていう奴がバカなんやでぇ」と小学校時代に習わんかったんかい?

まあ、彼らはそもそも地方自治なんて一瞬も考えたことはないのです。
自分はお江戸在勤の譜代大名だと・・感覚は徳川幕府です。

東国原氏は(いや多くの国民も)彼の呈言の上をゆく国会議員先生たちの
ユーモアを含んだノーブルな回答を期待していたのでしょうが・・・
予想どおりボロボロでしたぁ^/^悲惨です。
野党党首まで、マジで危機感を感じたのでしょう!「今、出られたら
俺も負けるかも?」とビビッてます^/^反応がストレート過ぎて、頭の
悪さを露呈していることを自覚していないところが救い難いですな。

こうなったら、知事にはもう少し宮崎に居て後進を育成して、
颯爽と内閣に乗り込んで欲しいですね。宮崎では充分働いたとボクは
思います。少なくとも地方自治改革の先鞭首長にはなり実績も残した。
歴代の知事が12年以上かかってできなかったことを2年間でやった
思います。凄い密度と速度で働きました。
そのスピード感こそが今の国政に絶対的に欠けている要素です。

首都は1、地方は46、多数決なら勝利です。ハイ、それがボクらが
社会科で教わった議会制民主主義でございます(笑)国民投票すれば良い。

霞ヶ関の脳みそは、かき混ぜるのを忘れた「糠みそ」みたいにぼっこぼこ
悪玉菌が発酵しちょります(笑)

いや~、おかげでボクの精神は本日のお天気のように爽快です!!