
梅雨真っ只中の週末です。
台風が接近しており、梅雨前線を刺激しないか気になります。北関東のゲリラ豪雨を見るに、観測史上初の雨が度々襲いかかる異常気象は、人間の経済成長活動が招いた事による温暖化CO2の影響も!
人類は、ようやくカーボンゼロに向けた本気のロードマップを描き始めましたが、どのように対処してゆくかの技術的特異点は各社の機密事項であり、ここでも新技術開発を先行する企業が、一儲け的思惑を持っているのも垣間見れる現代社会。
特に大手企業と言われる組織で働く人たちは、優秀で能力が高い事から、会社内の「内輪チーム」で『私たちだけで開発してゆけます。』と思い込む傾向があります。これは素晴らしいことと思います。
でも、私が一つ気になるのは、技術開発だけではなく、様々な社会課題を解決してゆくアイデアやソリューションは、インキュベーションレベルのスタートアップ企業に優れたものが沢山あるにも関わらず、「知る」努力や、「組む」思考を持つ大手企業組織人がさほど多くないのでは⁉︎との懸念です。
HLD Lab での活動をしていると、大手企業のエグゼクティブと現場担当を交えて議論することがよくあります。
エグゼクティブ側は、私から提供する様々な面白情報や事業共創提案に関心を示され、詳しい現場担当に参加を促すことがあるのですが、現場の方々から出る意見とコメントは、ほぼ100%と言えるほど「私たちができますから外との連携は不要です」的な反応。
上長や経営レベルに対するアピールをしたい気持ちはよくわかります。
でも、オープンイノベーションの価値創造の根幹にある発想は、抱え込みすぎず「知」を上手くブレンドさせて新価値を生み出すこと。
大手組織は人財豊富とはいえ、同じ組織文化・風土に浸っている、思考傾向が同じベクトルに向いている人たちの知の集団となっている傾向があり、八方破れできれば奇抜な宇宙人的発想し辛い空気があります。
大手組織でも、なかには、そういう方々も見受けますが、私が見聞きする話しの多くは
「なかなか私のアイデアを組み入れてもらえないんです!」との残念コメント。
社内で、「コンセントマネジメント」をしてゆく視点があれば、「私たちでできます」と言うより、共創チームを立ち上げて新価値を創り出す戦略として、「外知の移入」スタイルを実践してゆくのも有用では!
などと思う事多々あります。
大手組織で働く皆さま、視線を外界に向けてみませんか。見える景色が変わってきますよ^_^
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