DAOのコンセプトを基盤としたLAO(投資型DAO)についてお話ししたいと思います。
このDAO 研究シリーズは、少し専門的な領域になってきましたが、米国を中心としたDAO発展の歴史を知っておく事は、日本市場またはグローバル市場でのDAOを活用してゆくヒントと経験値が盛り込まれています。
LAO (The LAO)は、最近関心が高まっているInvestment DAOの一形態です。
DAO は『組織をソフトウェア』に変え、デジタル組織の未来的なビジョンを実現しています。 ブロックチェーン エコシステムでの DAO は、新技術の強みを結集させて未来組織の可能性を追求し始めています。
ブロックチェーン上のネイティブな「デジタル資産」は、テキスト メッセージを送信するのとほぼ同等に「流動的な移動」を可能にする事から資産のプールを迅速かつ簡単に行うことができます。
ブロックチェーンのオープンな性質は、既存の法的体系下で予定されていない組織、つまり「司法権」の制限をインターネット上でネイティブに動作する組織を創りだす事ができます。
変更が困難なスマート コントラクト コードによって強化されたこれらの組織は、関連する DAO メンバーがプライベート イーサリアム キーで投票に署名し続けることができる限り、潜在的に永続的に存在できます。
2019 年、イーサリアム コミュニティが最初の「DAO」実験を開始し、紆余曲折があったもののDAO の開発が加速しました。
MolochDAO や MetaCartelDAO などのプロジェクトで、エーテルから召喚された助成金に焦点を当てた DAO が数多く見られます。 これらの組織は、スマート コントラクトを使用して効率的かつ機敏に運営され、オンライン フォーラムや Twitter を通じて調整された高度に参加型のコーポレート ガバナンス メカニズムを作りだしてきました。
技術レベルでは、これらの組織は自律的に運営されており、人間の意思決定が限界まで押し進められています。 スマート コントラクトは、メンバーのオンボーディング、投票、およびデジタル資産のプーリングと転送を定義し、促進します。デジタル資産は、各 DAO のそれぞれのギルド バンクに保管され、現在、100 万ドル以上のイーサを保有しています。
DAO での調整はほとんど元に戻すことができないため、自律的な金融取引がサポートされます。 これは、イーサリアムとスマート コントラクトを使用することで、これらの組織がコンセンサスを介して運営できるようになり、組織が取締役会主導ではなく、ますます「コンセンサス主導」になる未来を指し示しているからです。
DAO が真に自律的である (つまり、人間の介入なしに動作する) 範囲については、イーサリアムの開始以来議論が重ねられてきました。
今日の DAO は、参加型投票を通じて人間の活動を調整するか、スマート コントラクトの運用に必要な主要な指標やデータに入力を提供する人間によって制御されることがよくあります。 そのため、DAO を説明するより正確な方法は、分散型の自律組織ではなく、『分散型の組織』であると多くの人が考えています。
このコンセプトの中でThe LAOのメカニズムを勉強してみましょう。
-続く-
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