LED照明の株式会社Luci、以前、私が組織で働いていた時に、同社の照明プロフェッショナルから、「照明」の基礎知識をレクチャーいただくと共に、「光と色を考慮した照明」の奥深い世界の一端を学ばせていただいた事があります。
先月、当時お世話になった同社の岡田浩司さんとの大阪での劇的な再会をきっかけとして、「場」つくりに、より進化した「光の演出」を取り入れてゆくべくLuci とのコラボが出来ればと思っています。
今日は、光LEDを軸に雑感を綴ってみます。
さて、LEDとは、Light Emmitng Diode の頭文字をとったもので「発光ダイオード」と言われています。照明の光源としてはLEDの方が馴染みますね。
光の明るさを表す表現には、
光度、照度、輝度、光束といったものがあります。(LED活用の為の基礎知識 : 光と色の関係は下記サイトを参照下さい)
http://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2006/02/p122-123.pdf
働く「場」に於いて、光や照明の演出がナレッジワーカーの生産性に影響を与える事が明らかになっています。
例えば、色温度の視点 では、色彩心理上、 ケルビンが低いと暖かみを感じ、高色温度では、 スポーツ施設等 活動の環境活動しやすくなり緊張状態をもたらす、と言われています。また、色の再現性(演色性)、光の分布状況、そして、彩度 鮮やかさなどから、光と人間行動には密接な関係性があるとのこと。
また、最近では、照明における「色の忠実性と色域」はかつての8色から99色へと繊細な区分となっているようです。
総務視点での「場」つくりでは、オフィス空間での照明といえば、省エネの為のルクス調整や、色温度的な視点が話題になりますが、本来、人間の心理や行動にどのような影響があるかを知り、高生産性空間となる「場」創りに活かしてゆく事が大切です。
その為には、光や照明が人の心理に及ぼす影響や効果を、脳科学や心理学的な見地からも勉強しておく事が必要と思います。
脳科学者によると、脳の働きを活性化するためには、環境や光は非常に重要であり、 特に『光の色や明るさ』『光線の方向』などが、脳に与える影響は大きいといわれています。
たとえば、より自然で目に優しい光は、日の出から1時間程度までの時間の光だといわれ、 その時間帯の約4,000〜4,500K程度の色温度が、脳を総合的に働かせるには 適しているといえます。
また、明るすぎたり、まぶしかったりすると、集中力や意欲の低下などに繋がる 可能性もあるため、注意が必要です。
こうした基本要素を考えながら、光演出を行う事が大切です。