9月16日の新聞に茨城県常陸太田市の記事が載っていました。
下水道工事で市職員が団地の人口を実際の1/3以下に見積もったためマンホールから汚水があふれ出てしまい、また他にも下水道工事のミスが見つかり、新たに4億円かけて再工事しなければならなくなったというものです。
この4億円の費用負担にあたり全額税金で負担することは市民の理解が得られないだろうと市は判断し、すでに懲戒処分を受けた関係者の減額分や自主返納分580万円を合わせて8170万円を全職員の給与から穴埋めする方針を発表しました。
市長などの特別職は5%、一般職は1~2%を1年半にわたって給与を削減するそうです。
職員数は560人。
市長は市議会に対して
「一職員のミスというよりも組織的な体制(が不十分だったこと)に原因があった」と説明しました。
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私としては
「えっ(-_-;)今時連帯責任か❔」
「そんなに組織的な体制に問題があるなら原因は他にもあるのでは❔」
といろいろ考えさせられました。
それと関係ない職員の方が気の毒だなぁと思いました。
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その後の報道では9/21の市議会でこの条例案は議員から十分に議論すべきだとの意見が相次ぎ継続審査になったそうです。
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常陸太田市のホームページを見ると市長コメントで
「本件につきましては、職員の基本的な確認作業、そういう対応が疎かになっていた点に問題があると認識しています。管理職を含め、ガバナンスがまったく機能していなかったことに、大変残念に思っています。」
と載っています。
市長もすでに7月から3か月間の給与50%削減、副市長が30%、教育長20%それぞれ削減することも表明しています。
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今回のことについて市民の理解を得られないだろうと言ってますが、それは市民に確認しているのでしょうか❔
だいたい橋を作ったり道路を作ったりする時はそれを利用しない市民がいても税金で賄うのはみんな了解していると思います。
自分が使わない橋だからといって自分の税金を使うなとは誰も言わないでしょう。
特定の団地の下水道でもその団地の住民が費用を負担しろとはならないので、市税を使うのは自治体のサービスとしては一定理解を得られるのではないかと思います。
ミスした職員は悪いと思っているし、自主返納しているようですし、管理職はともかく職員全員の給与を削減するのはやり過ぎではないかと思います。
やる気のある真面目な職員のやる気をそぐことにならなければ良いのですが(-_-;)
ほとんどの職員は真面目に働いていると思います。
十分に議論していただきたいです。
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