いきものがかりの歌でも、漫画原作のドラマでもありません。(両方知らんかった(^^;))
よく卒業式などで歌う、皆さんご存じの「蛍の光」です。今回の話題は。
しかし、また何故今頃そんなことを話題に出すのか?というと、
毎年夏にカリフォルニアのサンタクルーズという町でやってる「ミュージカル・ソウ ピクニック&フェスティバル」のコンテストの課題曲がそれなんです。
しかも毎年ず~っとこの曲。(これプラス自由曲の計2曲で参加するわけです)
今年9年ぶりに(2度目)出かけることにしたので、折角だからコンテストも参加しようと思ってます。
で、折角だからどんな歌なのか、ちょっと調べてみることにしたのでした。
Wikipediaで検索します。は~、便利な世の中になったもんだ・・・
原曲は、スコットランド民謡(イギリスじゃなかったのね(^^;))「オールド・ラング・サイン」という曲。
今回調べるのは、この原曲の方なんだけど、良い機会だから日本の「蛍の光」も読んでみる。
1番と2番の歌詞
1 ほたるのひかり、まどのゆき、 蛍の光、窓の雪、
書(ふみ)よむつき日、かさねつゝ、 書読む月日、重ねつゝ、
いつしか年も、すぎのとを、 何時しか年も、すぎの戸を、
あけてぞけさは、わかれゆく。 開けてぞ今朝は、別れ行く。
2 とまるもゆくも、かぎりとて、 止まるも行くも、限りとて、
かたみにおもふ、ちよろづの、 互いに思う、千萬の、
こころのはしを、ひとことに、 心の端を、一言に、
さきくとばかり、うたふなり。 幸くと許り、歌うなり。
ほぉ~、1番はよく知ってるけど、こういう2番が付いてたんだ~。
しかも、更に3番4番が続いている。
3 つくしのきわみ、みちのおく、 筑紫の極み、陸の奥、
うみやまとほく、へだつとも、 海山遠く、隔つとも、
そのまごころは、へだてなく、 その眞心は、隔て無く、
ひとつにつくせ、くにのため。 一つに尽くせ、国の為。
4 千島のおくも、おきなはも、 千島の奥も、沖縄も、
やしまのうちの、まもりなり。 八洲の内の、守りなり、
いたらんくにに、いさをしく、 至らん国に、勲しく、
つとめよわがせ、つゝがなく。 努めよ我が背、恙無く。
えっ!?
これ、軍歌じゃん。。。(@_@)
これについては、以下のような説明がありました。
3番と4番は、遠く離れ離れになっても、それがたとえ辺境の地であろうとも、国のために心をひとつにしてそれぞれの役割を果たそう、というような内容であり、この愛国主義的(軍事関連、お国のために、など)とも取れる歌詞が敬遠されて戦後、教育現場への指導などによって歌われなくなった。
なるほど・・・
ちなみに、4番まで歌われているCDもあるそうです。
・翻訳唱歌集『故郷を離るる歌』 歌手:藍川由美、チェンバロ: 中野振一郎 日本コロムビア 1998年 COCO-80861
・ダークダックス愛唱歌全集~心のうた~ 歌手:ダークダックス キングレコード 2005年(平成17年) KICS-6228
あれ、『故郷を離るる歌』は聞いたことあるぞ。
ってことは、内容はスルーしてたのね・・・(^_^;)
さて、ここでようやく今回の本題「オールド・ラング・サイン」。
引き続き
Wikipediaで調べる。
オールド・ラング・サイン Auld Lang Syne はスコットランド語である。
「オールド・ラング・ザイン」は誤りである。Syne は、「ザイン」ではなく、 英語: sign のように [sajn] と発音する。
英訳すると、逐語訳ではold long since、意訳ではtimes gone byとなる。
日本では「久しき昔」などと訳す。
ふむふむ。
して、内容は
原詞 大意
1 Should auld acquaintance be forgot, 旧友は忘れていくものなのだろうか、
and never brought to mind ?
Should auld acquaintance be forgot, 古き昔も心から消え果てるものなのだろうか。
and auld lang syne ?
CHORUS
For auld lang syne, my dear, 友よ、古き昔のために、
for auld lang syne,
we'll tak a cup o' kindness yet, 親愛のこの一杯を飲み干そうではないか。
for auld lang syne.
2 And surely ye'll be your pint-stoup ! 我らは互いに杯を手にし、いままさに、
And surely I'll be mine !
And we'll tak a cup o' kindness yet, 古き昔のため、親愛のこの一杯を飲まんとしている。
for auld lang syne.
CHORUS
3 We twa hae run about the braes, 我ら二人は丘を駈け、可憐な雛菊を折ったものだ。
and pou'd the gowans fine ;
But we've wander'd mony a weary fit, だが古き昔より時は去り、我らはよろめくばかりの距離を隔て彷徨っていた。
sin' auld lang syne.
CHORUS
4 We twa hae paidl'd in the burn, 我ら二人は日がら瀬に遊んだものだ。
frae morning sun till dine ;
But seas between us braid hae roar'd だが古き昔より二人を隔てた荒海は広かった。
sin' auld lang syne.
CHORUS
5 And there's a hand my trusty fiere ! いまここに、我が親友の手がある。
And gies a hand o' thine ! いまここに、我らは手をとる。
And we'll tak a right gude-willie waught, いま我らは、良き友情の杯を飲み干すのだ。
for auld lang syne. 古き昔のために。
CHORUS
出典:Songs from Robert Burns, published in Great Britain by Collins Clear-Type Press in 1947
なるほど~
なんだか、腑に落ちました。
というのも、(9年前の話ですが)参加者は年配が多くて、本当に楽しみで弾いてるといった感じがしたものです。
(おそらく)世界的に有名なメロディで、更にこういう内容なら、好んで毎年課題曲にするわけですよね。
私も今年は「オールド・ラング・サイン」の内容を思い描きながら演奏したいと思います。
いやぁ~、しかし今日は暑かったです。。。